「何度片付けても、すぐに散らかってしまう」
「もしかして、私ってADHDなのかな…」
片付けがうまくいかない方から、このような相談を受けることがあります。
でも、声を大にして言いたいのは、どうか片付かないからといって焦らないで欲しいということです。
片付けられない理由は、人それぞれだからです。
そして、理由が何であっても、暮らしやすいお部屋に整えていく方法はあります。
今回は、お片付けの現場で感じていることもまじえながら、今日からできる対処法をお伝えします。

- 一人暮らし女性のお片付け専門家(訪問実績1,000回以上)
- 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
- 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
- TBS「櫻井・有吉 THE夜会」出演(お片付けの専門家として出演)
- KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
- 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
片付けられない原因は、ひとつではありません
私はこれまで、一人暮らし女性を中心に200件以上のお部屋へ伺い、延べ1,000回以上お片付けのお手伝いをしてきました。
その中で感じるのは、片付けられない理由は本当にさまざまだということです。
- お部屋の広さや収納に対して、物の量が多い
- 物の置き場所(住所)が決まっていない
- 仕事が忙しく、片付ける時間や気力が残っていない
- 片付け方を教わる機会がなかった
- 引っ越しや転職など、暮らしが変わったばかり
こうした理由が重なって、片付けが追いつかなくなっている方がほとんどです。
「片付けられない=病気」ではありません。まずは、自分の暮らしの中に、どんな理由が隠れているのかを見てみましょう。
ADHDや発達障害と片付けの関係
ここからは、参考情報としてお読みください。
ADHD(注意欠如・多動症)は、「不注意」「多動性」「衝動性」といった特性があると言われています。
そのため、次のようなことが起こりやすいとも言われています。
- 物を置いた場所を忘れてしまう
- 片付けの途中で、別のことに気が移ってしまう
- 「あとでやろう」と、つい先延ばしにしてしまう
お片付けの現場でも、片付けに苦手意識のある方のお宅で、よく似た場面に出会います。
たとえば、中身が少し残ったペットボトルや、使い終わった化粧水やシャンプーのボトル。
「あとでまとめて捨てよう」と置いたまま、その「あとで」が先延ばしになって、いつの間にかお部屋の一部になっていることがあります。
実は私自身も、探し物がとても苦手です。
子どもの頃は無くし物の常習犯で、先生によく注意されていました。
ただし、こうしたことが当てはまるからといって、ADHDだとは限りません。
ADHDかどうかは、専門の医療機関で判断されるものなので、片付けができないからといって、どうか決めつけないでくださいね。
病気かどうかに関わらず、片付けは「仕組み」で変えられる
大切なのは、原因が何かよりも、自分に合った片付けの仕組みを作ることです。
たとえば、こんな工夫があります。
- 捨てる物は、一か所に集める
飲み終えたペットボトルは決まった場所に置き、私は「6本たまったら捨てる」とルールを決めています。 - 毎日使う物ほど、住所を決める
はさみなどは、使う場所の近くに定位置を作ります。磁石を付けて浮かすのがおすすめ。 - 自治体のゴミ分別アプリ(チャットボット)を入れる
捨て方やゴミの日が分からない場合は、自治体のゴミ捨てアプリを入れたり、紙に書いて貼っておくだけでも捨て忘れが防げます。 - バッグの数を減らす
バッグの数が多いと、ポケットに入れていた物を忘れて無くし物が多くなるので注意。 - 見えなくなると忘れる物は、目に入る場所へ
大切な書類は積み重ねず、玄関など磁石が付く場所に貼って忘れ防止。

「頑張って気をつける」より、「忘れても困らない仕組み」にする方が、ずっとラクに続けられますよ。
ひとりで難しいときは、プロに頼るという選択肢も
自分に合った仕組みを、ひとりで見つけるのは簡単ではありません。
そんなときは、整理収納アドバイザーなど、片付けのプロと一緒に進めるのもひとつの方法です。
おへやアレンジメントでは、お客様の暮らし方やクセを伺いながら、「この人なら、こうすれば戻しやすい」という仕組みを一緒に考えていきます。

まとめ|片付けられないのは、あなたのせいではありません
片付けられない理由は、物の量や忙しさ、収納の合わなさなど、人それぞれです。
ADHDなどの特性が関係していることもあると言われていますが、どんな理由であっても、自分に合った仕組みを作れば、お部屋は少しずつ変わっていきます。
※ADHDや発達障害について気になる方は、専門の医療機関や相談窓口にご相談ください。









