「片付けても、気づくとまた床に物が増えている」
「仕事から帰ってくると、バッグや洋服をつい床に置いてしまう」
「床に置かないようにしようと思っているのに、なかなか直らない」
そんなお悩みはありませんか?

床に物が増えてくると、部屋全体が散らかって見えやすくなります。
そして、床に置かれた物を見ながら、
「どうして私は片付けられないんだろう」
「もっとちゃんとしなくちゃ」
と落ち込んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、整理収納アドバイザーとして一人暮らし女性を中心に200件以上のお部屋へ伺い、延べ1,000回以上のお片付け現場を経験してきた中で感じるのは、床に物を置いてしまうのには、きちんと理由があるということです。
単純に「片付けが苦手だから」「面倒くさがりだから」という話ではありません。
収納場所が決まっていなかったり、物を戻す場所が生活動線に合っていなかったり、そもそも収納の中に空きがなかったり。
床置きは、今のお部屋の収納が暮らし方に合っていないことを教えてくれているサインでもあります。
今回のコラムでは、床に物を置いてしまう原因と、床置きを減らすための具体的な方法をご紹介します。
「何度片付けても床に物が増えてしまう」という方は、ぜひご自身のお部屋を思い浮かべながら読んでみてください。

- 一人暮らし女性のお片付け専門家(訪問実績1,000回以上)
- 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
- 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
- TBS「櫻井・有吉 THE夜会」出演(お片付けの専門家として出演)
- KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
- 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
なぜ床に物を置いてしまうの?片付けられない女性に多い5つの原因
まずは、床に物が増えてしまう原因から考えてみます。
床の物をただ収納の中へ移動するだけでは、原因が解決していないため、しばらくするとまた同じ場所に物が増えてしまいます。
「何を置いているか」だけではなく、なぜそこに置いているのかを見ることが大切です。
1.物の住所が決まっていない
床に置かれやすい物の代表が、
- バッグ
- 洋服
- 郵便物
- ネット通販で届いた物
- 買ってきた日用品
- 趣味の物
- 後で使おうと思っている物
などです。
こうした物に共通しているのが、戻す場所がはっきり決まっていないこと。
収納場所が決まっていれば、使い終わった後に戻すことができます。
一方で、
「これ、どこにしまおう?」
となった物は、とりあえず床やテーブルの上に置かれます。
そして数日経つと、その場所がいつの間にか定位置になってしまうのです。
つまり、床に物が置かれている場合、床が収納場所の代わりになっている可能性があります。
「床に置かないようにしよう」と意識する前に、まずはその物の住所が決まっているかを確認してみましょう。
2.収納場所が生活動線に合っていない
収納する場所自体は決まっているのに、なぜか戻せない。
そんな場合は、収納場所と生活動線が合っていないのかもしれません。
例えば、毎日使うバッグ。
バッグの収納場所を寝室のクローゼットの奥に決めていたとします。
でも帰宅後の行動が、
玄関から入る
↓
リビングへ行く
↓
バッグを下ろす
という流れなら、わざわざ寝室までバッグを戻しに行くのは少し面倒です。
その結果、ソファの横や床にバッグを置くようになります。
これは「片付けられない」のではなく、収納場所が実際の暮らし方に合っていないのです。
収納は、空いている場所に入れればよいわけではありません。
よく使う物ほど、
「どこで使うのか」
「どこで手放すのか」
まで考えて収納場所を決めることで、ぐっと戻しやすくなります。
3.収納の中がいっぱいになっている
床に物がたくさんあると、「もっと収納家具を増やした方がいいのかな」と考える方もいらっしゃいます。
ですが、その前に確認してほしいのが、今ある収納の中です。
クローゼットや棚、引き出しの中がすでにいっぱいになっている場合、新しい物をしまいたくても入れる場所がありません。
すると、「とりあえずここに置いておこう」と床に置くことになります。
特に、
- 新しく買った洋服
- ストックの日用品
- 趣味のグッズ
- 宅配で届いた物
などは床に残りやすい傾向があります。
この場合、床だけを片付けても、収納の中に空きがなければ根本的な解決にはなりません。
まずは収納の中を見直して、
「今使っている物」
「これからも使いたい物」
がきちんと入る余裕があるか確認してみましょう。
4.「あとで片付けよう」が積み重なっている
床に置かれている物は、最初から「ここに置きっぱなしにしよう」と思って置いたものばかりではありません。
多くは、
「あとで片付けよう」
「今日は疲れたから明日やろう」
「ひとまずここに置いておこう」
という一時置きから始まっています。
例えば、ネット通販で届いた段ボール。
届いた日は開封したけれど、中身を収納するところまではできなかった。
翌日も忙しく、そのまま。
その横に買い物袋を置き、さらに脱いだ洋服を置き……。

このように一時置きが積み重なると、床に物がある状態が日常になっていきます。
一時置きをすること自体が悪いわけではありません。
私自身も、すぐに片付けられない物を一時的に置くことはあります。
大切なのは、一時置きする場所を決めておくことです。
5.床が一番「置きやすい場所」になっている
床に物を置いてしまう理由として、意外と大きいのがこれ。
床は、何の動作もせずに物を置けます。
例えば洋服をクローゼットへ戻そうと思ったら、
①扉を開ける
↓
②ハンガーを取る
↓
③洋服を掛ける
↓
④扉を閉める
という4動作が必要です。
一方で、床なら置くだけ。
1動作で終わります。
仕事から帰って疲れているときや、家事を終えた後などは、少しでも楽な方を選びたくなるのは自然なことです。
だからこそ、床置きを減らすためには、
「床に置かないように頑張る」のではなく、「床よりも戻しやすい収納を作る」
という発想が大切です。
床に置いてある物を見ると、散らかる原因が分かる
お片付けに伺った際、私は床に置いてある物を見ます。
なぜかと言うと、床にある物を見ると、そのお部屋の収納で困っていることが見えてくるからです。

例えば、床に洋服が多い場合。
洋服が多すぎることもありますが、
「一度着たけれど、洗濯するほどではない洋服の置き場所がない」
「クローゼットまで戻すのが面倒」
「洗濯カゴを買おうか迷ってそのままになっていた」
というケースもあります。
バッグが床に多ければ、バッグの定位置が決まっていない可能性があります。
郵便物やレシート・領収書が多ければ、書類の一時保管場所がないのかもしれません。
買ってきた日用品やネット通販の商品が多ければ、ストック品を収納する場所が不足していることもあります。
つまり、
床に置いてある物は、今の収納の困りごとを教えてくれている
とも言えるのです。
床に物があったら、すぐに別の場所へ移動させるのではなく、
「これは、なぜここに置いてあるんだろう?」と一度考えてみてください。
片付けをラクにするヒントが見つかるかもしれません。
床置きをやめるための5つの方法
ここからは、床に物を置いてしまう状態を改善するための具体的な方法をご紹介します。
全部を一度に変える必要はありません。
ご自身のお部屋でできそうなことから、一つずつ試してみてください。
1.まず床にある物を種類ごとに分ける
床に物がたくさんあると、
「全部片付けなくちゃ」と思ってしまいます。
ですが、最初から収納場所を考えながら一つずつ片付けようとすると、途中で疲れてしまうこともあります。
まずは床にある物を、
- 洋服
- バッグ
- 書類
- 日用品
- 趣味の物
- ゴミ
- 他の部屋に戻す物
など、大まかに種類ごとに分けてみましょう。
同じ種類の物を集めると、
「バッグが思ったより多い」
「買ったまま収納していない日用品がこんなにあった」
など、散らかっている原因が見えやすくなります。
2.よく床に置いている物から住所を決める
すべての物の住所を一度に決めようとすると大変です。
そこでおすすめなのが、よく床に置いてしまう物から収納場所を決めること。
例えば、毎日バッグを床に置いてしまうなら、バッグの収納場所から考えてみます。
玄関近くにフックを付けたり、棚の一角をバッグ置き場にしたり、カゴを用意したり。
いつも脱いだ洋服が床に置かれているなら、
「一度着た洋服を置いておく場所」
を作ってみてもよいでしょう。
床置きを繰り返している物ほど、今の収納が暮らし方に合っていない可能性があります。
まずは一つ、床から定位置を作ってみましょう。
3.収納場所は「使う場所の近く」に作る
収納場所を決めるとき、
「ここにスペースが空いているから」
という理由だけで場所を決めていませんか?
使いやすい収納を作るためには、使う場所の近くに収納することがポイントです。
例えば、毎朝リビングでメイクをするなら、メイク用品を洗面所に収納するより、リビングの一角にまとめた方が戻しやすいことがあります。
仕事用バッグの中身をリビングで入れ替えるなら、仕事用品もその近くに収納した方が便利です。
収納は「きれいに収まる場所」よりも、
無理なく戻せる場所
を優先してみてください。
4.一時置きスペースをあえて作る
「一時置きは絶対にしない」
と決めても、毎日の生活の中ですべての物をすぐ定位置へ戻すのは難しいものです。
そこで、あえて一時置きスペースを作る方法もあります。
例えば、
- 郵便物を入れる小さなトレー
- あとで確認する物を入れるカゴ
- 一度着た洋服を置くスペース
などです。
ただし、一時置きスペースを作るときに大切なのは、広くしすぎないこと。
大きなカゴや棚を一つ用意すると、そこへどんどん物が集まってしまうことがあります。
そしてもう一つ。
一時置きスペースは、床には作らないこと。
床以外に「ここなら一時的に置いていい」という場所を作るだけでも、床置きは減らしやすくなります。
5.まずは「何も置かない床」を一カ所作る
部屋全体の床を一気にきれいにしようとすると、大掛かりな片付けになります。
そこで最初は、
「ここだけは床に物を置かない」
という場所を一カ所作ってみてください。
例えば、
ベッドからドアまでの通路。
クローゼットの扉の前。
部屋の入り口。
ほんの少しのスペースでも構いません。
床が見える場所ができると、お部屋の印象は大きく変わります。

掃除機もかけやすくなり、歩くときに物を避ける必要もなくなります。
何より、
「ここは何も置かない場所」
という基準が一つできることで、その範囲を少しずつ広げやすくなります。
まとめ|床置きをなくすには「片付ける」より仕組みを変える
床に物を置いてしまうと、
「私がちゃんと片付ければいい」
と考えてしまいがちです。
ですが、何度片付けても同じ場所に物が戻ってくるのであれば、必要なのは頑張ることではなく、収納の仕組みを見直すことかもしれません。
- 物の住所は決まっているか
- 戻す場所は遠すぎないか
- 収納の中に余裕はあるか
- 一時置きする場所はあるか
- 毎日の生活動線に合っているか
こうした部分を一つずつ確認していくことで、自然と床に物を置く回数を減らしていくことができます。
私がお片付けに伺った際も、床にある物をただ収納の中へ入れていくことはありません。
「なぜ、この場所に置いてしまうのか?」
「いつ、どこで使っているのか?」
「どこなら無理なく戻せそうか?」
と、お客様の普段の暮らしを伺いながら、一緒に収納場所を考えていきます。
片付けは、きれいに見せることだけが目的ではありません。
毎日の暮らしの中で、物を出したり戻したりすることが少しラクになる。
その結果として、散らかりにくいお部屋になっていくことが大切だと考えています。
もし今、床に物がたくさん置かれていたとしても、まずは一つだけ手に取って、「これは、どうしてここにあるんだろう?」と考えてみてください。
床にある物は、あなたのお部屋をもっと使いやすくするためのヒントを教えてくれているかもしれません。
おへやアレンジメントでは、単に「物を減らす片付け」ではなく、お客様がこれから先も心地よく暮らせる空間づくりを大切にしています。
「片付けたいけれど、自分一人ではなかなか片付けられない」
「床置きが直らず、今の暮らしに合った収納に変えたい」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。
おへやアレンジメントは一人暮らしの女性専門のお片付け・インテリアコーディネートサービスです。
整理収納アドバイザー1級とインテリアコーディネーターの資格を持つプロがご自宅のお片付けを行います。





