「片付けようと思っているのに、なぜか部屋が片付かない」
「休みの日こそ片付けようと思っていたのに、気づいたら夕方になっていた」
「きれいな部屋で暮らしたいのに、どこから始めればいいのかわからない」
そんな自分を見て、「私はだらしないのかもしれない」「どうしてほかの人のようにできないんだろう」と責めてしまうことはありませんか?
けれど、部屋が片付けられないのは、性格だけの問題ではありません。
物を手放すことに不安を感じる人、毎日の仕事や家事で余裕がない人、物が増えすぎて何から始めればいいかわからなくなっている人など、片付けが進まない理由は人によって異なります。
この記事では、部屋が片付けられない女性に多い3つのパターンと、それぞれに合った解消法をご紹介します。
「自分はどのパターンに近いかな?」と考えながら読んでみてください。

- 一人暮らし女性のお片付け専門家(訪問実績1,000回以上)
- 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
- 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
- TBS「櫻井・有吉 THE夜会」出演(お片付けの専門家として出演)
- KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
- 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
パターンA「物を手放せないタイプ」
このパターンの人はこんな状態
クローゼットを開けると、数年前から着ていない洋服がたくさん入っている。
引き出しの中には、使いかけの化粧品や試供品、昔好きだった推しのグッズ、旅行先で買った小物などが詰まっている。
片付けようと思って物を手に取っても、
- 「まだ使えるかもしれない」
- 「高かったから捨てるのはもったいない」
- 「いつか必要になるかもしれない」
- 「思い出があるから手放せない」
と考えてしまい、結局元の場所へ戻してしまいます。
収納用品を買い足して一時的に収めても、しばらくすると入りきらなくなり、棚の上や床にも物が増えていくパターンです。

なぜ物を手放せないの?
物を手放せない人は、決して決断力がないわけではありません。
「物に思い出や安心感を感じやすい」もしくは、「捨てたあとに後悔したくない」という気持ちが強い傾向があります。
特に、一人暮らしを始めた頃に買った物や、誰かからもらった物、頑張って働いたお金で購入した物は、単なる「物」ではなく、そのときの気持ちや経験と結びついています。
また、忙しくて買い物に失敗したり、物を十分に使い切れなかったりすると、「捨てたらお金を無駄にしたことになる」と感じる場合もあります。
しかし、持っている物が多すぎると、今使いたい物が見つからなかったり、収納から物があふれたりして、かえって暮らしにくくなってしまいます。
自分でできる解消法
いきなり「捨てる・捨てない」を決めようとせず、まずは「今使っている物」と「今は使っていない物」に分けてみましょう。
「今使っているかどうか」であれば、比較的判断しやすくなります。
手放すか迷う物は、すぐに捨てなくても大丈夫です。箱や紙袋にまとめて日付を書き、3か月から半年ほど保管してみましょう。
その間に一度も使わなかった物は、「なくても困らなかった物」と判断しやすくなります。
また、「まだ使えるか」ではなく、「今の自分が使いたいか」と考えることも大切です。
過去の自分ではなく、今の自分が心地よく暮らすために必要な物を選んでみてください。
パターンB「忙しくて後回しタイプ」
このパターンの人はこんな状態
朝は仕事へ行く準備で慌ただしく、脱いだ洋服や使った化粧品を元に戻す時間がない。
帰宅後は疲れているため、バッグや上着を床や椅子の上に置いたまま、すぐに休んでしまう。
ネットショッピングで届いた段ボールや、コンビニでもらった袋、読み終わった郵便物も、「休みの日に片付けよう」とそのままになっています。
ところが、休日になると平日の疲れがたまっていて、ゆっくり寝たい、友人と出かけたい、趣味を楽しみたいという気持ちも出てきます。
その結果、片付けはまた来週へ。
気づいたときには床やテーブルの上に物が積み重なり、数時間では終わらない状態になっていることもあります。

なぜ後回しになってしまうの?
忙しくて片付けられない人は、片付けへの意識が低いわけではありません。
仕事や人間関係、家事などに多くのエネルギーを使い、家に帰る頃には、物を元に戻すための気力が残っていないのです。
一人暮らしの場合は、片付けをしなくても誰かに注意されるわけではありません。同棲中でも、お互いの勤務時間が違ったり、家事の分担が曖昧だったりすると、物が置かれたままになりやすくなります。
また、「片付けるなら部屋全体をきれいにしなければ」と考えると、まとまった時間が必要に感じられ、ますます始めにくくなります。
片付けは時間の問題だけでなく、気力や体力とも大きく関係しています。
自分でできる解消法
ゴールを小さくして実践する
忙しい人は、休日に部屋全体を片付けようとするのではなく、毎日5分だけ取り組む方法がおすすめです。
私が具体的に実践しているのは、
- テーブルを拭くだけ
- シンクを洗うだけ
- ベッドをきれいに整えるだけ
と、最初のゴールを小さくすることです。
「部屋を片付ける」では、どこまでやれば終わりなのかわかりません。
けれど、「テーブルを拭く」であれば、終わりがはっきりしています。
行動のハードルを下げると、不思議なことに、
「テーブルを拭くついでに、化粧品のサンプルを今日のお風呂上がりに使ってしまおう」
「シンクを洗うついでに、乾いた食器を戻してみよう」
「ベッドを整えるついでに、ベッドまわりのゴミも捨てよう」
と、プラスアルファで少しだけ動けることがあります。
もちろん、全部終わらせる必要はありません。
一つでも物が片付けば、その分だけ翌日の負担が軽くなります。
よく使う物は、使う場所の近くに収納すること
忙しい人ほど、よく使う物は使う場所の近くに収納しましょう。
帰宅後にバッグを床へ置いてしまうなら、玄関や部屋の入り口に、バッグ用のフックやかごを用意します。
脱いだ洋服を椅子に置いてしまうなら、一時置き用のかごをつくります。
郵便物をテーブルへ積み重ねてしまうなら、玄関からテーブルまでの動線上に、郵便物を入れるボックスを置いてみましょう。
自分の行動を無理に変えようとするのではなく、普段の行動に合わせて収納場所をつくることがポイントです。
片付けるために毎回頑張らなければならない収納では、疲れている日に続きません。
少ない動作で元に戻せる「戻しやすい仕組み」をつくることが、散らかりにくい部屋への近道です。
パターンC「どこから手をつけていいかわからないタイプ」
このパターンの人はこんな状態
部屋を見渡すと、床にもベッドの上にもテーブルの上にも物がある。
洋服、書類、コスメ、食べ物、日用品など、さまざまな種類の物が混ざっているため、何から片付ければいいのかわかりません。
「まず洋服を片付けよう」とクローゼットを開けると、中も物でいっぱい。
収納を空けるために中の物を出したところ、さらに部屋が散らかってしまい、途中で疲れてしまうこともあります。
片付け方法を調べようとSNSや動画を見るものの、紹介されている部屋と自分の部屋の状態が違いすぎて、何を取り入れればいいのかわからない。
収納用品を買ってみてもサイズが合わず、その収納用品自体が新たな荷物になってしまうこともあります。
なぜ始められなくなってしまうの?
物の量が増えると、片付けるために必要な判断も増えていきます。
「これはどこに戻すのか」「捨てるならどうやって捨てるのか」「残すならどこに収納するのか」と、一つひとつ考えなければなりません。
判断することが多すぎると、頭が疲れてしまい、手が止まるのは自然なことです。
また、片付けを始めるたびに部屋が余計に散らかった経験があると、「また途中で終わったらどうしよう」という不安から、始めること自体が怖くなる場合もあります。
これは、片付ける気がないのではありません。
今の状態に合った手順がわからず、動けなくなっているだけなのです。
自分でできる解消法
まずは、クローゼットや引き出しの中ではなく、目に見える小さな範囲から始めましょう。
おすすめは、「床の1平方メートル」「テーブルの右半分」「ベッドの上」など、終わりが見える場所です。
そして、最初は収納方法を考えず、「ゴミ」「洗濯する物」「別の部屋へ移動する物」「残す物」のように、大まかに分けます。
特に、明らかなゴミや空き箱、期限の切れたチラシなど、迷わず手放せる物から取り除くと、部屋に空間が生まれます。
一か所が終わるまでは、ほかの場所に手を広げないこともポイントです。
小さくても「ここは片付いた」という場所ができると、達成感が生まれ、次の場所へ進みやすくなります。
収納用品は、残す物の量と収納場所が決まってから購入しましょう。
3つのパターンが重なっていることもある
ここまで、部屋が片付けられない女性に多い3つのパターンをご紹介しましたが、必ずしも一つだけに当てはまるとは限りません。
「物を手放せないうえに、仕事が忙しい」
「忙しくて物が増え、どこから手をつければいいかわからなくなった」
というように、複数の理由が重なっていることもあります。
その場合は、すべてを一度に解決しようとせず、今一番困っていることから取り組んでみましょう。
床に物が多くて歩きにくいのであれば、まずは安全に歩ける通路をつくる。
探し物が多いのであれば、毎日使う物の置き場所を決める。
朝の準備に時間がかかるのであれば、洋服やコスメなど、身支度に使う物から整える。
「部屋全体をきれいにする」ではなく、「今の困りごとを一つ減らす」と考えると、片付けを始めやすくなります。
どのパターンでも、一人で難しければプロを頼っていい
自分のパターンがわかっても、「具体的に何から始めればいいのかわからない」「何度挑戦しても途中で止まってしまう」と、途方に暮れる方もいると思います。
そんなときは、整理収納のプロと一緒に取り組むのも一つの方法です。
片付けのプロは、無理に物を捨てさせる人ではありません。
物を手放しにくい方には、気持ちを確認しながら判断できるようにサポートします。
忙しい方には、短い時間でも片付けやすい仕組みを考えます。
どこから始めればいいかわからない方には、物の量や部屋の状態を見ながら、優先順位を整理します。
一人で片付けていると、物を手に取るたびに考え込んだり、思い出に浸ったりして、なかなか進まないことがあります。
しかし、誰かと一緒に取り組むことで、迷ったときに相談でき、次にすることも明確になります。
片付けを依頼することは、恥ずかしいことでも、怠けていることでもありません。
美容室で髪を整えてもらったり、わからないことを専門家へ相談したりするのと同じように、暮らしを整えるためにプロの力を借りてもよいのです。
まとめ
部屋が片付けられない理由は、人によって異なります。
今回ご紹介したのは、次の3つのパターンです。

- 物を手放せないタイプ
- 忙しくて後回しにしてしまうタイプ
- どこから手をつければいいかわからないタイプ
大切なのは、片付けられない自分を責めることではありません。
今の自分が、なぜ片付けにくい状態になっているのかを知ることです。
物を手放せないのであれば、「今使っているかどうか」で分けてみる。
忙しいのであれば、5分で終わる小さな片付けから始めてみる。
どこから手をつければいいかわからないのであれば、目に見える小さな範囲を一つだけ片付けてみる。
自分に合った方法で、できることから少しずつ始めてみましょう。
それでも一人では難しいと感じたときは、誰かの力を借りても大丈夫です。
あなたが心地よく過ごせる部屋をつくるための方法は、一つではありません。
一人でのお片付けに限界を感じている方へ
「何度片付けても元に戻ってしまう」
「物が多すぎて、自分ではどこから始めればいいかわからない」
「部屋を見られるのは恥ずかしいけれど、本当はきれいにしたい」
おへやアレンジメントでは、一人暮らし女性のお部屋を中心に、お客様のお気持ちや生活スタイルに合わせたお片付けをお手伝いしています。
無理に物を捨てるのではなく、これからどのような部屋で暮らしたいかを一緒に考えながら進めていきます。
一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。
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