「15時間で片付いたなんて。片付けに悩んでいた、この12年は何だったんだろう」
すべてのお片付けが終わったあと、お客様からいただいた言葉です。
今回ご紹介するのは、現在のお部屋に12年間お住まいの、50代女性・1Kのお片付け事例です。
長い間「片付けなければ」と思いながらも、なかなか作業が進まなかったお部屋。
今回は3回・合計15時間のお片付けで、長年動かせなかった物を見直し、暮らしやすい空間へ整えていきました。

お片付け後は、
- クローゼットの扉を開閉できるようになった
- ドアに洋服を掛けなくても暮らせるようになった
- ベッドの上の物を毎晩移動しなくても眠れるようになった
- 玄関からベランダまで無理なく移動できるようになった
など、毎日の小さな負担も減りました。
どのようにお片付けを進めたのか、3回の作業を振り返りながらご紹介します。

- 一人暮らし女性のお片付け専門家(訪問実績1,000回以上)
- 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
- 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
- TBS「櫻井・有吉 THE夜会」出演(お片付けの専門家として出演)
- KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
- 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
今回のお片付けビフォーアフター
- お住まい:1K
- お客様:50代女性
- 居住年数:12年
- 訪問回数:3回
- 作業時間:合計15時間
きっかけは、ガス機器の点検でした
今回、お客様がお片付けを決意されたきっかけは、ガス機器の点検です。
点検する機器がベランダにあるため、作業員の方にはお部屋の中を通って、ベランダまで移動してもらう必要がありました。
しかし、お部屋の中には物が多く、玄関からベランダまでの通路を確保することが難しい状態。
「点検の日までに、作業員の方が通れるようにしたい」
期限が決まったことで、長年悩んでいたお片付けに取り組むことになりました。
片付けたいのに、なかなか取りかかれない
お客様は、これまで何もせずに諦めていたわけではありません。
ご自身でも片付け方を調べ、本を読みながら取り組もうとしていました。
今回、サービスを利用する前のお気持ちについて、次のようにお話しくださいました。
片付けたい気持ちはあって、「片付け本」を読んだりもしましたが、どこから何から手を付けたらいいのか分かりませんでした。
狭い範囲を整理しても部屋全体は散らかったままで、「自分は片付けられない人間なんだ」と諦めた気持ちになっていました。
片付け方を知っていても、物が多いお部屋全体を一人で変えていくのは簡単ではありません。
一か所を整理しても、移動させた物によって別の場所が散らかってしまったり、頑張ってもお部屋全体の変化を感じられなかったりすると、次第に「自分にはできない」と思ってしまうことがあります。
しかし、片付けが進まなかったのは、決してお客様に片付ける力がなかったからではありません。
一人でお部屋全体を変えるための、作業の順番や判断を支える人が必要だったのだと思います。
片付け1回目|こたつテーブルを手放し、動線を確保
初回のお片付けでは、まずお部屋の動線を確保することから始めました。
お部屋の中央には、長い間使用していたこたつテーブルがありました。
しかし、1Kという限られた空間では、大きな家具が一つあるだけでも通路が狭くなり、お部屋の中を移動しにくくなります。
今回はお客様のご意向で、こたつテーブルを手放すことからスタートしました。

こたつテーブルがなくなったことで、床が見える範囲が一気に広がり、ベランダまで移動しやすい動線が生まれました。
最初に大きな家具を見直し、作業スペースを確保したことで、その後のお片付けも進めやすくなりました。
続いて、長い間触っていなかった雑貨や、お引越し当初から残っていた段ボールも確認していきます。
段ボールの中には、お引越ししてから12年間、ほとんど使っていなかった物もありました。
一つずつ中身を取り出し、
「今も使いたい物なのか」
「これからの暮らしにも残しておきたい物なのか」を、お客様ご自身に選んでいただきました。
片付け2回目|昔の趣味や習い事の物を見直す
2回目のお片付けでは、昔の趣味や習い事に関する服、本などを中心に見直しました。
思い出のある物は、今使っていないからといって、簡単に「いらない物」と割り切れるものではありません。
そこで、お客様のお話を伺いながら、
「今の暮らしにも残したい物」
「思い出として十分役目を果たした物」に分けていきました。
物が減ってできた場所には、すぐに別の物を詰め込まず、あえて余白を残します。
物を取り出したり、元の場所へ戻したりするためには、収納の中にも少し余裕が必要です。
少しずつ物の量が減り、お部屋にも収納にも、ゆとりが生まれてきました。
片付け3回目|段ボールの本を見直し、プチ模様替え
3回目は、段ボールに入ったままになっていた本の見直しから始めました。
「また読むかもしれない」と残していた本も、今後読みたい物をお客様自身に選んでいただき、それ以外は手放すことに。
段ボールがなくなったことで、床にさらに余白が生まれました。
そこで、空いたスペースを生かして家具や物の配置も少し変更。
最後にキッチンも整理し、よく使う物を取り出しやすい場所へ移動しました。
3回・合計15時間のお片付けを終え、玄関からベランダまで無理なく移動できる状態になりました。

物が減っただけではなく、毎日の「面倒」がなくなりました
今回のお片付けでは、単に物の量を減らしただけではありません。
これまで日常の中で小さな負担になっていたことが、いくつも解消されました。
クローゼットやドアを、本来の用途で使えるようになった
お片付け前はクローゼットの前にも物が置かれていたため、扉を自由に開閉することができませんでした。
また、収納場所に困った洋服をキッチンとリビングの間のドアに掛けていたため、扉を使う際にも物が邪魔になっていました。
そこで、クローゼット前の物の見直しと、ドアに掛けていた洋服にそれぞれ収納場所をつくりました。

また、ドアに掛けていた洋服にも収納場所をつくり、扉に物を掛けずに暮らせるようになりました。
その結果、クローゼットの扉を必要なときに開けられるようになり、ドアにも物を掛けずに暮らせるようになりました。
自宅が「帰りたい場所」に変わった
今回のお片付けでは、お部屋の見た目だけでなく、お客様の暮らしや気持ちにも変化がありました。
お客様からは
帰宅してドアを開けた瞬間、目に入る景色がスッキリして、自宅が「帰りたい場所」になりました。
ベッドの上も片付いて、広々と寝られるようになり、睡眠の質が向上しました。
というご感想をいただきました。
さらに、お部屋が整ったことで、物を買うときの考え方にも変化があったそうです。
モノを買うときに、「これはどこに置く?」「これから先、どのくらい使う?」と自問できるようになり、衝動買いがとても減りました。
片付けは、今ある物を減らして終わりではありません。
一つひとつの物に置き場所ができると、新しく物を迎える前にも、置く場所や使う期間を考えられるようになります。
お部屋が整ったことが、これから物を増やしすぎないための習慣にもつながりました。
「片付けに悩んでいた、この12年は何だったんだろう」
すべてのお片付けが終わったあと、お客様からいただいたのが、冒頭でご紹介したこの言葉です。
「15時間で片付いたなんて。片付けに悩んでいた、この12年は何だったんだろう」
お客様は、12年間何もしてこなかったわけではありません。
何度も「片付けよう」と思い、実際にご自身で取りかかったこともありました。
それでも、
物を動かすとホコリが出る。
途中で別の物が気になる。
残すか手放すか迷う。
どこまで進めたのか分からなくなる。
そうしたことが重なるうちに、一人では作業が止まってしまっていたのです。
なぜ、12年間進まなかった片付けが15時間で進んだのか
今回、15時間ですべてが魔法のように片付いたわけではありません。
大きかったのは、お客様が「片付けることだけ」に集中できる環境をつくれたことだと思います。
どこから始めるのかを一緒に決める。
物を取り出す。
ホコリを拭く。
判断しやすいように種類ごとに分ける。
私はそうした作業をお手伝いしながら、お客様には「残す・手放す」の判断に集中していただきました。
もちろん、残す物と手放す物を決めたのは、すべてお客様ご自身です。
一人では途中で止まっていたお片付けも、隣に一緒に進める人がいることで、最後まで進められることがあります。
お客様からは、私(おへやアレンジメント成島)の印象について、このようなご感想もいただいています。
柔らかい雰囲気で、安心してお任せできる人という印象です。
毎回数時間にわたる片付け作業を、まったく気持ちが折れることなく進められたのは、私がモノを「捨てる」と決めたときも、「残す」と決めたときも、いつも「いいと思う!」とポジティブな声掛けをしてくださったおかげだと思います。
片付けでは、手放すことだけが正解ではありません。
残しておきたいと思う物には、その方なりの理由や思いがあります。
「捨てる・残す」のどちらを選んでも、ご自身で納得して決められることが大切です。
収納用品を買い足すどころか、手放すことができた
今回のお片付けで、お客様が特に印象に残ったとお話しくださったのが、収納用品の変化です。
片付けるためには、新たな収納家具や収納グッズが必要になるかもしれないと思っていました。
ところが実際に片付けてみたら、逆に多くの収納グッズを処分できたことが、一番印象に残っています。
物が収まらないと、「収納が足りないのでは」と考え、新しい収納用品を購入したくなることがあります。
しかし、先に収納を増やしてしまうと、使っていない物までそのまま収めることになり、物の量が変わらない場合もあります。
今回は、最初に物を見直し、今ある引き出しや収納用品の配置を変更しました。
新しい物を買い足すのではなく、すでに持っている収納を生かして並べ替えたことで、必要な物が無理なく収まるようになりました。
お客様からは、
今ある引き出しや収納グッズの配置を変えて、ぴったり収まるように並べ替えていくテクニックは、見ていて何度も「神!」と思いました。
という、うれしいお言葉もいただきました。
収納用品を増やす前に、まずは持っている物を見直してみる。
その順番によって、収納を買い足さなくても片付くだけでなく、今まで使っていた収納用品そのものを減らせる場合もあります。
長年片付けられなかったお部屋でも、大丈夫です
「ホコリが積もっていて触りたくない」
「何から始めたらよいか分からない」
「片付けても、いつも途中で終わってしまう」
そのようなお悩みがあっても、最初からお部屋全体を完璧に片付ける必要はありません。
まずは通路を作る。
大きな家具を一つ見直す。
段ボールを一箱だけ開けてみる。
順番を決め、一つずつ進めることで、お部屋は少しずつ変わっていきます。
「長年片付けられていないから、今さら人に見せるのは恥ずかしい」
そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、お部屋は片付けてから見せる場所ではなく、片付けるために見せていただく場所です。
おへやアレンジメントでは、お客様のお話を伺いながら、物の見直しから収納、家具の配置まで一緒に考えています。
一人では何年も進まなかったお片付けも、誰かと一緒なら、思っていたより早く動き始めるかもしれません。
おへやアレンジメントは一人暮らしの女性専門のお片付け・インテリアコーディネートサービスです。
整理収納アドバイザー1級とインテリアコーディネーターの資格を持つプロがご自宅のお片付けを行います。


