今回は、埼玉県にお住まいのK様よりご依頼いただいた「実家の片付け」の実例をご紹介します。
ご依頼主様は40代女性。以前、おへやアレンジメントのお片付けサービスをご利用いただいたことをきっかけに、80代のご両親が暮らすご実家のお片付けもご相談いただきました。
今回片付けを行ったのは、物置を含めて170㎡の一軒家。
ご依頼主様からは、
年老いた親が具合悪くなる前に、片付けをしておいたほうがよいとしみじみ実感したことを、同じように実家の片付けに困られている方に伝えたく書かせていただいております。
というメッセージと共に、ご感想とお片付け中のお写真の掲載許可をいただきました。
実家の片付けは、親が元気なうちに始めることがとても大切です。
ご両親が元気なうちに実家を片付けておくことで何が良かったのか、実際に実家の片付けを経験された方のリアルな声をご紹介します。
「実家の片付けをしたいけれど、どこから始めればいいかわからない」
「親が物を捨ててくれなくて困っている」
「高齢の親の家を安全に整えたい」
「実家じまいに向けて少しずつ片付けたい」
このようなお悩みがある方は、ぜひ最後までご覧ください。

- 一人暮らし女性のお片付け専門家(訪問実績1,000回以上)
- 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
- 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
- TBS「櫻井・有吉 THE夜会」出演(お片付けの専門家として出演)
- KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
- 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
お片付け前のご実家の様子
今回ご依頼いただいたのは、80代のご両親が暮らすご実家です。
比較的きれいに見えるお部屋もありましたが、造り付け収納や物入れを開けてみると、あらゆる場所に物がぎっしり詰まっている状態でした。

ご依頼主様は、独身時代から何度も有給を取って実家の片付けをされていたそうです。
しかし、片付けても数ヶ月後には元通り。
住んでいるのはご両親のため、物の置き方や暮らし方が変わらず、何度もリバウンドを繰り返していたとのことでした。
お母様は「今度こそ片付けるから」とお話しされていたそうですが、実際にはなかなか片付けが進まない状態が続いていました。
実家の片付けを依頼したきっかけ
ご依頼主様が実家の片付けを本格的に決意されたきっかけは、ご両親の年齢と、少しずつ認知面での不安を感じ始めたことでした。
お母様は最初、
「二人が死んでから全部捨てて」
とお話しされていたそうです。
しかし、ご依頼主様には、
「どちらかが亡くなり、悲しみの中で片付けはできない」
「二人が元気なうちに、きれいな家で過ごしてほしい」
という強い思いがありました。
また、お母様は愛情深く頑張り屋な方である一方、片付けが苦手なことで親戚やご家族から、バカにされたくないというお気持ちもありました。
実家の片付けは、単に物を減らす作業ではありません。
親御様の暮らしを守りたい気持ち。
子どもとして、できることをしてあげたい気持ち。
けれど、親子だけでは感情的になってしまう難しさ。
そのような思いが重なり、おへやアレンジメントへご依頼いただきました。
実家の片付けで行ったこと
今回の実家のお片付けでは、収納の中に入っている物を一つひとつ確認しながら、必要な物と不要な物を分けていきました。
棚の中のいただき物、長年保管されていた衣類、タオル、化粧品、食品、薬、毛糸、書類など、家の中のさまざまな物を確認しました。
毎回、大きなゴミ袋が20袋ほど出ることもありました。

ただし、実家の片付けで大切なのは、何でも捨てることではありません。
人によって、手放しやすい物と手放しにくい物は異なります。
K様のお母様の場合、食器類は比較的手放せても、洋服やタオルは手放すことが難しいご様子でした。
そのため、無理に捨てるのではなく、お母様のお気持ちを尊重しながら、残す物はきちんと収納できるように整えていきました。
10畳のお部屋いっぱいに広がるほどの洋服や、何百枚ものタオルも、必要な物として残す判断をされた物は収納の中に収めていきました。

実家の片付けで起きたリアルな出来事
実家の片付けでは、一度「捨てる」と決めた物でも、親御様が再び戻してしまうことがあります。
今回も、ゴミ袋に入れた物をお母様にゴミ出ししていただく予定でしたが、あとから確認すると、捨てるはずだった物がかなりの量、家の中に戻されていたことがありました。
古い化粧品、変質したリップ、何十年も前のフェイスパウダー、賞味期限切れの食品、期限切れの薬など、明らかに処分した方がよい物でも、親御様にとっては簡単に手放せないことがあります。
その後は、近くに住むご家族にもご協力いただき、ゴミ袋をすぐに撤去してもらうようにしました。
それでも、お母様が「それは捨てないでほしい」と立ち会われ、何袋か戻されることもあったそうです。
実家の片付けでは、このように親御様の気持ちと、ご家族の「安全に暮らしてほしい」という気持ちがぶつかることがあります。
だからこそ、第三者が間に入り、親御様の気持ちを尊重しながら進めることが大切です。
片付け開始から1ヶ月後に起きたこと
実家の片付けを開始して約1ヶ月後、お父様の体調が悪くなり、ある癌で余命半年ほどと宣告されました。
当初、お父様のお部屋の片付けはもう少し先の予定でしたが、急いで着手することになりました。
お父様のお部屋には長年のホコリがたまり、部屋の四隅には物が積み上げられている状態でした。

広いお部屋であるはずなのに、物が多く、掃除も行き届かず、ゆっくり体を休めるにはつらい環境だったそうです。
ご依頼主様は、
「父に寄り添って身体をさすってあげたいのに、家に物がいっぱいで片付けをしなければいけない状況に腹が立ちました」
と振り返られています。
親の体調が悪くなってから実家を片付けようとすると、本当はそばにいてあげたい時間を、片付けに使わなければいけなくなります。
これは、実際に経験された方だからこそ伝えられる、とても大切な言葉だと感じます。
お父様のお部屋のビフォーアフター
お父様のお部屋は、物を整理したあと、畳とふすまを新しくし、エアコンも業者に清掃してもらいました。
物が減り、掃除ができる状態になると、お部屋の空気が大きく変わったそうです。

ご依頼主様は、
「今までホコリでどんよりとくぐもっていたのに、片付いたらスーッときれいな空気が部屋を通るのを感じました」
とお話しくださいました。
お部屋が整ったことで、お父様はきれいになったご自宅で穏やかに過ごされました。
ご家族からも「部屋をきれいにしてくれたおかげだ」と言ってもらえたそうです。

実家の片付けをしておいて良かったこと
今回、ご依頼主様が強く実感されたのは、
「親が具合悪くなる前に、実家の片付けをしておいた方がよい」
ということでした。
介護認定が進むと、ケアマネージャー、訪問医、訪問看護師、ヘルパーさんなど、多くの方が自宅に出入りするようになります。
お父様の寝室だけでなく、普段使うお風呂、トイレ、脱衣所、廊下など、家の中のさまざまな場所を見てもらう必要があります。
そのとき、ご実家全体を片付けていたことで、
「そこは見ないでほしい」
「恥ずかしくて人を入れられない」
という心配がなかったそうです。
また、医療ベッドや酸素吸入器が必要になったときも、お部屋を片付けるところから始める必要がなく、速やかに設置してもらうことができました。
実家の片付けは、見た目をきれいにするためだけではありません。
介護や医療が必要になったときに、すぐに人を入れられる家にしておくこと。
必要な設備をすぐに置ける状態にしておくこと。
家族が片付けに追われず、大切な人と過ごす時間を確保できること。
これらは、親が元気なうちに実家を片付けておく大きな意味です。
実家の片付けは、親が元気なうちに始めるのがおすすめです
お父様は余命宣告からちょうど1年後、きれいになった大好きなご自宅で永眠されました。
その後、葬儀や四十九日までの準備、ご親族の訪問など、ご家族は悲しみの中で慌ただしい時間を過ごされたそうです。
ご依頼主様は、
「父の具合が悪くなってからは、家族も心が不安定になって、片付けなんてできない状況でした」
とお話しされています。
そして現在も、お父様の物をひとつも捨てられないと感じているそうです。
大切な人を亡くしたあとに、その人の物を整理することは簡単ではありません。
だからこそ、親が元気なうちに、親御様ご本人と一緒に物を見直しておくことが大切です。
14回の実家片付けを終えて
K様のご実家では、合計14回のお片付けを行い、170㎡の家全体を整理することができました。
長年暮らしてきた家には、思い出の品、使っていないけれど手放せない物、家族それぞれの価値観が詰まっています。
そのため、片付けを進める中で気持ちが揺れたり、親御様とのやりとりに悩んだりすることもあります。
K様も、お片付けの途中で感じた不安や迷い、ご家族とのやりとりについて、何度もLINEでお気持ちを送ってくださいました。
こちらは、実際にK様とやりとりをしていたLINEの一部です。

実家の片付けは、物を整理するだけでなく、ご家族の気持ちと向き合う時間でもあります。
「本当はもっと早く片付けたかった」
「親に元気でいてほしい」
「でも、親子だけではどうしてもぶつかってしまう」
そのような複雑なお気持ちを抱えながら進める方も少なくありません。
だからこそ、おへやアレンジメントでは、作業当日だけでなく、お客様のお気持ちにも寄り添いながらサポートすることを大切にしています。
K様からは、
「素人の私だけでは、絶対に実家片付けは成し得ませんでした」
「今、実家片付けを一人で悩んでいる方がいたら、先生の優しさとプロの迅速さにSOSしてみることをおすすめします」
というお言葉をいただきました。
14回のお片付けを通して、物量を減らし、収納の中を整え、必要なときに人を呼べる家へと変えていくことができました。
一度整えたことで、その後少し散らかったとしても、また戻しやすく、見直しやすい状態になったことも大きな変化です。
実家のお片付けで悩んでいる方へ
実家の片付けは、物の量だけでなく、親御様の気持ち、ご家族の関係、今後の介護や暮らし方など、さまざまな要素が関わります。
そのため、親子だけで進めようとすると、
「捨ててほしい」
「まだ使う」
「危ないから減らしたい」
「勝手に捨てないで」
という気持ちがぶつかり、喧嘩になってしまうこともあります。
おへやアレンジメントでは、整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーターの資格を持つスタッフが、ご実家へ訪問し、親御様とご家族のお気持ちに寄り添いながらお片付けを進めています。
実家じまいを考えている方。
高齢の親の家を安全に整えたい方。
親が元気なうちに、少しずつ物を減らしたい方。
ご家族だけでは実家の片付けが進まず困っている方。
今の状態でも頼んで大丈夫か知りたい場合は、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
実家の片付けは、いつかやろうと思っていても、親の体調不良や介護、入院、相続、実家じまいなどをきっかけに、突然必要になることがあります。
けれど、そのときには家族の気持ちも時間も余裕がなく、片付けどころではなくなってしまうことも少なくありません。
今回のK様の実例からも、親御様が元気なうちに実家の片付けを始めることの大切さが伝わってきます。
実家の片付けは、物を捨てるためだけの作業ではありません。
親御様が安心して暮らせる家にすること。
介護や医療が必要になったときに人を呼べる状態にすること。
ご家族が大切な時間を片付けに追われず過ごせるようにすること。
そのための大切な準備です。
実家の片付けでお悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。
おへやアレンジメントは一人暮らしの女性専門のお片付け・インテリアコーディネートサービスです。
整理収納アドバイザー1級とインテリアコーディネーターの資格を持つプロがご自宅のお片付けを行います。

