推しの姿を見るだけで元気になれたり、仕事を頑張るモチベーションになったり。

日々の心の癒しだったり、お仕事のモチベーションを上げてくれるのも、推しのパワーあってこそ!
そんな方も多いのではないでしょうか。

その一方で、お片付けの現場では、推しグッズの収納に悩む方を多くお見掛けします。

推しグッズは生活を豊かにしてくれるものなので、無理に手放さなくても良い、というのが私の方針です。

しかし、グッズがあまりにも増えすぎてしまって
「グッズが手に負えなくなってきた」とお客様からご相談をいただきました。

推しグッズが手放せない心理的な要因と、どのように推しグッズと付き合っていくべきか、私なりの見解を書いていきます。

このコラムを書いた人
成島理紗(おへやアレンジメント代表)
  • 一人暮らし女性のお片付け専門家(訪問実績1,000回以上)
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • TBS「櫻井・有吉 THE夜会」出演(お片付けの専門家として出演)
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー

推しグッズが増えすぎる・手放せない2つの理由

推しグッズが手放しにくいのには、推し活グッズならではの理由があります。

主な理由は、次の2つです。

  • ほかの持ち物に比べて、自分の心との距離が近い
  • 期間限定品が多く、特別感を持ちやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

推しグッズは他の持ち物と比べて、自分の心との距離が近い

推しグッズを見ると、嬉しくなったり、元気をもらえたりしますよね。

一方で、急な雨の日にコンビニで買ったビニール傘を見ても、同じように心が弾むことは少ないと思います。

ビニール傘も推しグッズも、物質的には同じ「物」です。

しかし、手放しやすさは大きく違います。
その違いは、物と自分の心との距離にあると私は考えています。

仕事で疲れているときに、見るだけで元気になれる。
落ち込んでいるときに、癒やしてくれる。
楽しかったライブやイベントを思い出させてくれる。

このような物は、自分の心と深く結びついています。

場合によっては、推しを応援している自分や、楽しく過ごしていた時間を表す、自分自身の一部のように感じることもあります。

そのため、推しグッズを手放そうとすると、自分の一部や大切な思い出を捨てるような、目には見えない痛みを感じることがあります。

これが、ほかの持ち物よりも推しグッズが手放しにくい理由の一つです。

限定品が多く、再び買えないという特別感がある

推しグッズには、期間限定で販売される物が多くあります。

ライブ会場やイベント会場でしか買えない物、企業とのコラボ商品、数量限定品、抽選で当選した物など、購入できる時期や場所が限られているケースも少なくありません。

「今買わなければ、もう手に入らないかもしれない」

と思うと、つい予定より多く購入したり、同じシリーズをすべて集めたくなったりします。

限定品を手に入れたときの喜びや、そのときの思い出が愛着につながることもあります。

一方で、

「今後、同じ物は二度と買えない」
「手放したら、もう手に入らない」

という気持ちが強くなり、使っていない物や飾っていない物まで、すべて残しておきたくなることがあります。

こうして、推しグッズが少しずつ増えていくのです。

推しグッズが増えすぎたときの3つの判断基準

私自身も、ある分野で推し活をしています。

新しいグッズが発売されるたびに欲しくなりますが、すべてを持ち続けていると、収納スペースには限界がきます。

そこで、推しグッズを見直すときは、次の3つを基準にしています。

1.目に入ったときにワクワクするか

推しグッズは、持っているだけではなく、見たり使ったりすることで楽しめる物です。

手に取ったときや目に入ったときに、今も気持ちが明るくなるかを考えてみましょう。

「懐かしいとは思うけれど、以前ほど気持ちが動かない」
「持っていることを忘れていた」
「同じような物がたくさんある」

というグッズは、今の自分にとっての優先順位が変わっている可能性があります。

2.なくなったら大きく後悔するか

万が一、そのグッズがなくなったと想像したとき、どれくらいショックを受けるかを考えてみます。

本当に大切なグッズであれば、

「絶対に手放したくない」
「なくなったら、かなり後悔する」

と、比較的すぐに答えが出ることがあります。

反対に、

「なくなっても、写真が残っていれば大丈夫かもしれない」
「今は飾っていないので、そこまで困らない」

と思う場合は、手放すことを検討してもよいかもしれません。

ただし、強い言葉で自分を追い込む必要はありません。

迷う物は、すぐに処分せず「保留」の箱に入れ、期限を決めて考える方法もあります。

3.持ち続けることで何をしたいのか

その推しグッズを持つ目的も考えてみましょう。

  • 部屋に飾りたい
  • ライブやイベントで使いたい
  • ときどき見返して楽しみたい
  • 思い出として保管したい
  • コレクションを完成させたい

持ち続ける目的がはっきりしている物は、今後も大切にしやすくなります。

一方で、

「何となく捨てられない」
「高く売れるかもしれない」
「せっかく買ったから」

という理由だけで残している場合は、今後どのように持ち続けたいのかを改めて考えてみましょう。

推しグッズは「全部手放す」のではなく一軍を選ぶ

推しグッズを整理するというと、たくさん処分しなければならないように感じるかもしれません。

しかし、大切なのは、グッズを減らすことそのものではありません。

自分が本当に大切にしたい物を選び直し、そのグッズを今まで以上に楽しめる状態にすることです。

私は、推しグッズの中でも、なるべくお気に入りの「一軍」を残すようにしています。

一軍を選ぶときは、

  • 今も特に気に入っている
  • 見ると元気になれる
  • 思い出が強く残っている
  • これからも飾りたい、使いたい

と感じる物を優先します。

一軍を選ぶことで、大切なグッズがほかの物に埋もれにくくなり、飾ったり見返したりしやすくなります。

Tシャツやタオルなどの推しグッズは使って楽しむ

Tシャツやタオル、文房具などの実用品は、保管するだけでなく、積極的に使うのもおすすめです。

大切だからといって使わずにしまっておくと、経年劣化によって変色したり、素材が傷んだりすることがあります。

推しのTシャツを部屋着にする。
タオルを日常生活で使う。
ボールペンやノートを仕事で使う。

毎日の暮らしの中で推しグッズを使えば、収納スペースを圧迫しにくくなるだけでなく、推しを身近に感じられます。

「使ったら価値が下がる」と考えるよりも、「使うことで推しグッズを十分に楽しむ」と考えてみるのも一つの方法です。

手放す推しグッズは写真に残す

推しグッズそのものは手放せても、思い出までなくなってしまうようで不安になる方もいます。

その場合は、手放す前に写真を撮っておきましょう。

グッズ全体を並べて撮影したり、特に思い入れのある物は一つずつ撮影したりすると、後から見返すことができます。

写真に残した後は、

  • 欲しい人に譲る
  • 買取店へ持ち込む
  • フリマアプリへ出品する
  • 状態が悪い物は処分する

など、グッズの状態に合わせて手放し方を選びます。

ただし、推しグッズは、購入時の金額や持ち主の思い入れに比べて、中古市場では値段がつかないこともあります。

推しグッズが高く売れない理由や、自分にとってのお宝と市場価値の違いについては、関連記事「推しグッズが売れないのはなぜ?『お宝』と市場価値から考える後悔しない手放し方」で詳しくご紹介しています。

推しグッズを収納するときの基本的な考え方

推しグッズの収納では、見た目をきれいにするだけでなく、

  • 何を持っているか分かる
  • 必要なときに取り出しやすい
  • グッズを傷めにくい
  • 増えすぎたことに気づける

という状態を目指しましょう。

特におすすめなのが、グッズの形や用途によって収納場所を分ける方法です。

推しグッズは立体物と紙物に分けて収納する

分かりやすい収納方法の一つが、推しグッズを「立体物」と「紙物」に分けることです。

立体物の推しグッズ

  • アクリルスタンド
  • キーホルダー
  • 缶バッジ
  • 小さなぬいぐるみ
  • ペンライト
  • 小物類

紙物の推しグッズ

  • 会報
  • 雑誌
  • 写真
  • ポストカード
  • シール
  • チケット
  • クリアファイル

形状の違う物を同じ箱へ無理に入れると、取り出しにくくなったり、紙物が折れたりすることがあります。

立体物と紙物を分けるだけでも、収納しやすくなり、何を持っているのか把握しやすくなります。

ふた付き・ロック付き収納ケースで大切に保管する

私自身は、重ねられるタイプの収納ケースに推しグッズを入れています。

重ねられる収納ケースは、会報のバックナンバーやグッズの種類が増えた場合も、同じシリーズを追加して整えやすいのがメリットです。

ふた付きやロック付きのケースを選ぶと、中身が飛び出しにくく、ほこりからも守りやすくなります。

私が使用している収納ケースについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

ただし、収納ケースを増やし続けると、グッズの総量も増え続けてしまいます。

そのため、

「この収納ケースに入る分だけ持つ」
「箱がいっぱいになったら見直す」

と、収納用品を持つ量の目安として活用するのがおすすめです。

小物が多い場合は引き出し収納がおすすめ

ぬいぐるみの洋服や缶バッジ、アクリルスタンドなど、小さなグッズが多い場合は、引き出しタイプの収納が便利です。

用途ごとに引き出しを分ければ、目的の物をすぐに取り出せます。

例えば、

  • アクリルスタンド
  • 缶バッジ
  • ぬいぐるみ用の洋服
  • キーホルダー
  • ライブで使う物

というように分類します。

引き出しの外側にラベルを付けておくと、中身を開けなくても何が入っているか分かります。

同じシリーズの引き出し収納を使えば、グッズが増えたときにもきれいに重ねやすく、見た目も統一できます。

大量の推しグッズは家具や空間全体で収納を考える

推しグッズの量が多い場合は、小さな収納ケースを増やすだけでは収まらないことがあります。

実際のお片付けサポートでは、大容量の収納付きベッドを使い、ベッド下の収納全体を推しグッズコーナーにしたこともあります。

また、お片付けをして空間を確保した後、収納棚をオーダーし、推しグッズ専用のコーナーをつくったこともあります。

ただし、大きな家具を購入する前に、次の点を確認しましょう。

  • 部屋の動線を邪魔しないか
  • 搬入できるサイズか
  • 賃貸住宅でも使用しやすいか
  • 推しグッズ以外の物も整理できているか
  • これから増える量まで考えられているか

収納家具を増やせば、一時的にはグッズが収まります。

しかし、持っている量を把握しないまま家具だけ増やすと、再び収納が足りなくなる可能性があります。

推しグッズの収納を増やす前に、ほかの持ち物も見直す

推しグッズをたくさん収納したい場合、部屋の中にスペースをつくることが必要です。

ただし、大切な推しグッズを無理に減らす必要はありません。

その代わりに、

  • 着ていない洋服
  • 読み終えて今後も読まない本
  • 使っていない日用品
  • 空の収納ケース
  • 役目を終えた家電や家具

など、ほかの持ち物の中に手放せる物がないかを確認してみましょう。

推しグッズを大切にするために、ほかの持ち物を見直すという考え方もあります。

限られた収納スペースの中で、自分が何を優先したいのかを考えることが大切です。

まとめ|お気に入りの推しグッズを大切にできる収納をつくろう

推しグッズは、見るだけで元気をもらえたり、大切な思い出をよみがえらせてくれたりする、心との距離が近い物です。

期間限定品も多く、再び手に入らない可能性があるため、ほかの持ち物より手放しにくいのは自然なことです。

推しグッズが増えすぎたと感じたら、無理にすべてを処分するのではなく、

  • 今も見るとワクワクするか
  • なくなったら大きく後悔するか
  • 持ち続けることで何をしたいのか

という3つの基準で、自分にとっての一軍を選んでみましょう。

残す物は、立体物と紙物に分けたり、ふた付きの収納ケースや引き出し収納を使ったりして、取り出しやすく大切に保管します。

収納がいっぱいになったら、グッズを見直す合図です。

推しグッズをただ詰め込むのではなく、本当に好きな物を、見たり使ったりして楽しめる収納をつくっていきましょう。