クローゼットを片付けていると、

「これ、高かったんだよな……」
「まだ着られるし、捨てるのはもったいない」
「今は入らないけれど、痩せたらまた着たい」

そんな理由で、手が止まることはありませんか?

実は先日、私自身にも「昔の自分からなかなか更新できていなかったもの」があることに気づきました。

それが、プロフィール写真です。

今回、9年ぶりにプロフィール写真を撮り直しました。
「大事なのはサービスの中身だから、私の写真はまだこれでいいや」
くらいに思っていたのですが、撮影スタジオのスタッフさんに見せたところ、

時代を感じますね!!!(笑)」と言われてしまいました。

言われてみれば、確かにそうなんです。
髪型も、メイクも、写真の雰囲気も9年前のもの。

自分では何度も見ていたので違和感がなかったけれど、周りから見ると、思っていた以上に「昔の写真」になっていました。

そのとき私は、
自分が「まだ大丈夫」と思っているものと、今の自分に本当に合っているものは、必ずしも同じではないんだ。と気づきました。

これって、服のお片付けにも、すごく似ていると思ったんです。

この記事では、私の少し恥ずかしいプロフィール写真の比較とともに、そこから気づいた「高かった服を手放す考え方」をお伝えしていきます。

9年前と現在のプロフィール写真を比較して今の自分に合うものを考える
このコラムを書いた人
成島理紗(おへやアレンジメント代表)
  • 一人暮らし女性のお片付け専門家(訪問実績1,000回以上)
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • TBS「櫻井・有吉 THE夜会」出演(お片付けの専門家として出演)
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー

高かった服が捨てられないのは、どうして?

「高かったから捨てられない」という気持ちは、お片付けの現場でもよく伺います。

たとえば、

  • 数万円したコート
  • 奮発して買ったブランドの洋服
  • 若い頃に頑張って買ったバッグ
  • 結婚式やイベントのために買ったワンピース、など。

数千円で買った洋服なら手放せても、値段が高かったものになると、
「こんなに高かったのに捨てたらもったいない」という気持ちが出てきます。

でも、ここで一度考えてみてほしいことがあります。

「高かった」という理由は、今もその服を着る理由になっていますか?

買ったときに3万円だったとしても、10万円だったとしても、今まったく着ていなければ、その服がクローゼットにあることで購入金額が戻ってくるわけではありません。

むしろ、

「高かったから捨てられない」

「でも着ていない」

「ずっとクローゼットにある」

「見るたびに、どうしよう……と思う」

という状態になってしまうこともあります。

物を持っているだけなのに、そこに小さな「やらなきゃ」が発生してしまうんですね。

「高かったから捨てられない」の負のループ

だからこそ、「値段」ではなく「今、着たい?」で考えることが大切です。

昔の自分に似合っていた服が、今の自分にも似合うとは限らない

プロフィール写真を撮り直して、私が一番感じたのはここでした。

9年前の写真が悪いわけではありません。
その頃の私には、その写真がちゃんと似合っていました。

だから、「昔のプロフィール写真を使っていた自分が間違っていた」わけではないんです。

ただ、時間が経って私自身が変わりました。

年齢も、髪型も、体型も変わりました。
世の中の雰囲気もトレンドも変わりました。

だから、今の自分には今の写真の方が似合う。

洋服も、同じではないでしょうか。
20代の頃にすごく似合っていた服。
以前の職場ではよく着ていた服。
昔好きだったブランド。

そのときには、その服を買ったことにも、持っていたことにもちゃんと意味があったと思います。

でも、「あの頃似合っていた」と「今も着たい」は別の話です。
過去の自分に似合っていた物を持ち続けることよりも、今の自分に似合う物を選び直していく。
それも、ひとつの片付けなのだと思います。

「痩せたら着る服」を手放せないときに考えてほしいこと

お片付けをしていると、「今は入らないけれど、痩せたらまた着たいんです」
という洋服にもよく出会います。

もちろん、
「この服をもう一度着ることが目標!」というくらい大好きな1着なら、残しておいても良いと思います。

でも、何着も何着も、「痩せたら着る」という理由だけで残しているのであれば、こんな質問をしてみてください。

明日、突然その服が入る体型になったとして、本当にその服を着たいですか?

ここ、結構大事です。
「サイズが入る」と「着たい」は同じではありません

数年前の洋服であれば、サイズが合うようになった頃には、
「今だったら、こっちのシルエットの方が好き」
「今の髪型には、こっちの色の方が似合う」と思うかもしれません。

だったら、痩せた未来の自分に、昔の洋服を着せなくてもいいんです。

痩せたら、そのときの自分に似合う服を選びに行けばいい。

私は、その方がずっと楽しいと思っています。
未来の自分には、未来の自分がワクワクする物を選ばせてあげる。

そのために、今のクローゼットまで過去の洋服でいっぱいにしておく必要はありません。


高かった服を手放すことは「買った自分」を否定することではない

高かった物を手放すとき、「こんな高い物を買ったのに、結局あまり使わなかった」と思うと、なんだか過去の自分まで否定したくなることがあります。

でも、私はそう考えなくてもいいと思っています。

そのとき、「これが欲しい」と思って買える自分だった。
頑張って働いたお金で、自分の欲しい物を選べた。
その洋服を着て出かけた日が数日だけでもあった。
買ったときに最高にワクワクした。

それだけでも、その物には十分役割があったのではないでしょうか。

だから、「高かったのに使い切れなかった」ではなく、
「あのとき、この服を買える自分で良かった」と考えてみる。

買ったことを否定しなくていいし、今手放す自分も否定しなくていい。

人は、暮らし方も、好きなものも、歳を重ねるごとに変わります。
変わった自分に合わせて持ち物を変えることは、決して悪いことではありません。

「まだ着られる」ではなく「今の私が着たい?」で考える

片付けで迷ったとき、「まだ使えるか」を基準にすると、ほとんどの物が残ります。

壊れていない。サイズも一応入る。まだ着ようと思えば着られる。
部屋着にすれば全然いける!

そう考え始めたら、かなりの服が残せてしまいます。

確かに、物としては使えます。
でも、大切なのは、使えるかではなく、使いたいか。です。

洋服なら、「まだ着られる?」ではなく、

「今、この服を着て出かけたい?」と考えてみます。

片付けをしていると、「捨てる理由」よりも「残す理由」を無意識のうちに探しがちです。
なので、さらに迷ったら、次の4つを自分に聞いてみてください。

高かった服を残すか迷ったときの4つの質問

1.今この服がお店に並んでいたら、もう一度買う?

「持っているから残す」のではなく、今の自分が改めてお金を払いたいと思う物か考えてみます。

2.明日サイズがぴったりになったら、本当に着る?

「痩せたら」という条件を一度外してみます。
サイズが合っても着ないなら、手放せない理由は体型ではないのかもしれません。

3.これを着た自分で、今日出かけたい?

鏡の前で実際に着てみるのもおすすめです。

今の髪型、今の体型、今の暮らし、今の自分。全部合わせたうえで、
「これ、好きだな」と思えるかを見てみます。

4. この服を着て、推しに会える?

これは、自分だけの視点から少し離れて考えるための質問です。
もし大好きな人に会える日だったら、この服を選びたいと思えるのか。

「いや、その日は別の服を着たいな」

と思うのであれば、その服はもう、今の自分にとって優先順位が下がっているのかもしれません。
迷っている服ほど意外と答えが出やすくなります。

高かった服を残すか手放すか判断する4つの質問

客観的に見てもらうと、自分では気づかなかった「今」が見える

今回、私がプロフィール写真を9年間変えていなかったように、毎日見ている物ほど、自分では変化に気づきにくいものです。

「まだ大丈夫」
「別に変じゃない」
「いつか使うかもしれない」

自分の中だけで考えていると、どうしても今までの判断をそのまま続けてしまいます。

そんなとき、意外と大切なのが第三者の視点です。

プロフィール写真をスタッフさんに見せたから、「時代を感じますね」と言ってもらえた。
もし一人で考えていたら、私はまだ同じ写真を使っていたかもしれません(笑)。

片付けも同じです。

自分では、「これは必要」と思っていた物でも、

「最近いつ使いました?」
「それを持ち続けている理由は何ですか?」と誰かに聞かれることで、

「あれ?そういえば使ってないな」とか「もしかしたら、手放せない理由は、必要だから、では無いのかも」と初めて気づくことがあります。

片付けを人に頼むメリットのひとつは、物を捨ててもらうことではありません。

自分だけでは気づきにくいことを、客観的な視点から一緒に見てもらえること。

そこにも大きな意味があると、私は思っています。

手放す=捨てる、でなくてもいい

ここまで読んでも、「やっぱり高かった服をゴミとして捨てるのは抵抗がある」という方もいると思います。

そんな場合は、無理にゴミとして処分しなくても大丈夫です。

状態に合わせて、

  • リサイクルショップやフリマアプリで売る
  • 欲しい人に譲る
  • 洋服の回収サービスを利用する
  • 寄付サービスを利用する
  • 傷みが強い物だけ処分する

など、手放し方を選ぶことができます。

大切なのは、

「捨てられるかどうか」だけで考えないこと。
「もう自分では使わない」と判断することと、「ゴミとして捨てる」ことは別です。

まずは、自分のクローゼットから卒業させるかどうかを考えてみてください。

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まとめ|片付けは、今の自分に合わせて暮らしをアップデートすること

9年ぶりにプロフィール写真を変えてみたら、「もっと早く変えても良かったな」と思いました。

でも同時に、9年前の写真をずっと使っていた自分を否定したいとも思いません。

その写真が必要だった時期があり、その写真で過ごした9年間があったからです。
だから、以前のプロフィール写真にも、かなり感謝しています。

洋服も、家具も、持ち物も同じ。

昔好きだった物を手放すことは、昔の自分を否定することではありません。

「今までありがとう。でも私はちょっと変わったよ」と、今の自分に合わせて選び直すだけ。

「昔高かったから」「まだ使えるから」「痩せたら着るから」

そうやって過去や未来の自分のために物を残し続けていると、いつの間にか「今の自分」が置いてけぼりになってしまうことがあります。

だから、ときどき持ち物を見ながら、

「今の私は、これが好き?」

と聞いてみてください。

片付けは、過去の自分を捨てるためにするものではありません。
今の自分が、これから少し心地よく、少し軽やかに暮らしていくためにするもの。

変わった自分を否定せずに、その変化に合わせて、物も暮らしもアップデートしていい。

今回プロフィール写真を撮り直して、そんなことを思いました。

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