インテリアコーディネーターの私が思う、おしゃれな部屋に必ずある家具。
それは、ペーパーコードの家具です。

お部屋に置くだけで、自然素材ならではの陰影や柄が加わって、空間が一気にあか抜ける優秀アイテム。

しかし、ペーパーコードの家具は、職人さんの手でひとつひとつ手作業で作られていることが多く、高価です。
購入したいけれど買えないな、と思っていたら、タイミング良くペーパーコード体験に誘って頂く機会があり、自分でペーパーコードのスツールを作ることになりました。
自分で作れば買うより予算は抑えられるし、知識がつけば自分で張り替えすることもできます。
最近は、DIYのワークショップも様々なバリエーションがあり、自分で家具が作れる教室も増えてきています。
実際にワークショップに参加したら、自分で作った家具に愛着が湧き、お部屋にいる時間がさらに楽しくなりました。読者のみなさまにも魅力をお伝えしたく、今回のコラムをお届けします。

- 一人暮らし女子のお片付け専門家
- 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
- 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
- KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
- 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
- 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
- 趣味は収納グッズの情報収集と旅行
ペーパーコードの家具とは?おしゃれな魅力を解説
ワークショップの様子をお伝えする前に、ペーパーコードの魅力だけちょっと書かせてください!
名作家具に用いられるデザイン性が魅力
ペーパーコードの家具の見た目は自然素材に近く、温かみがあるので、日本のインテリアにも馴染みやすいデザインです。
木製フレームとペーパーコードの組み合わせが、ナチュラルかつ洗練された雰囲気を作ります。

北欧の家具でも使われ、シンプルでモダンな意匠性。
代表的な家具には、Yチェアやキューバチェアなどがあります。

シンプルなインテリアが好きだけど、なんだか空間が単調でのっぺりしてしまう。
そんなお部屋には、特にペーパーコードの家具がおすすめです。
ペーパーコード椅子のメリット
ペーパーコードの椅子は、汚れが付きにくく耐久性が高いのが特徴。
お手入れは叩くようにして拭けばOKですし、座面の耐用年数は15~20年ほどと長持ちします。
こちらが実際のペーパーコード。
ペーパーと聞くと水に弱くないのかな・・・?とちょっと不安に思いますが、紐には樹脂加工されています。

ペーパーコードの座面は、通気性が良いので夏は涼しく、冬は暖かく1年を通して快適に使えます。
実際に編んでみた!ペーパーコードの編み方とコツ
今回作成するのは、「スツールタイプ」のペーパーコード製品
今回参加したワークショップでは、「スツールタイプ」のペーパーコードチェアを作りました。
スツールはコンパクトで一人暮らしの部屋にも取り入れやすく、インテリアのアクセントになります。
完成品はこちら。

ペーパーコードの編み方にもデザインが色々ありますが、【鹿の子編み】にチャレンジです。
しっかりとした座り心地になるのが特徴の編み方だそうです。
下準備
- スツールの骨組み(先生があらかじめ作ってくださったもの)
- ペーパーコード
- 軍手
- クリップ
ペーパーコードは、スツール1つ作るのに100~150mの長さを使います。
東京タワーの半分の高さのひもを編むと思うと今日中にできるのか不安になりました。

編みはじめ
基本的なレクチャーを受けたら、早速編みはじめます。
スツールの短手方向にタテのラインを作っていきます。

名作ペーパーコードの家具たちは、この状態からスタートしているんだ、と思うとそれだけで何だかワクワクします。
編む作業の難しさ
ペーパーコードを編むポイントは、巻く回数です。
美しい編み目を作るためには、規則正しい回数で紐を巻きます。
これがズレると完成できないので、ミスが起きないよう回数を確認しながら進めます。
集中力が試される中、編み始めて1時間ちょっとで、縦のラインが完成しました。

達成感を満喫していたら、本番はこれからでした。
横方向に紐をひたすら上→下を通して編み目を作っていきます。やっていることは単純作業ですが、中々根気のいる作業です。
終盤はスピードアップ
集中力のゾーンに入り、開始から3時間でやっとここまで辿り着きました。

優しい先生に見守られながら、続きを編んでいきます。

編む作業に慣れて、スピードアップしてきました。

そして、編みはじめから約6時間後。
ついに自分だけのスツールが完成です!
完成!自宅インテリアに取り入れてみた感想
自分でスツールの座面を作り上げられたことが嬉しい!!
そんな気持ちのなか、早速リビングに置いてみました。
想像はしていましたが、自宅のインテリアにピッタリ!!!

そのまま空間に置いてイスとして使ったり、ソファの前に持って行って足置きにしたり。
背もたれが無いので、多用途で使えます。

座り心地は硬さの中に弾力があり、ずっと座っていても疲れにくいです。
この日は2月の初旬でしたが、椅子に座った瞬間のヒヤッとした感覚が無いのもペーパーコードならではです。
そして、今後一番楽しみなのが、使えば使う程、自分の身体の形に馴染むところ。
座るほど使い勝手が自分にフィットするとは、愛着が湧きます。

まとめ|参加して感じたメリットとDIYの魅力
ペーパーコードの家具は実際に作ってみると地道な作業の連続と、編むときの力加減で仕上がりの表情が変わるため、職人技の素晴らしさを体感することができました。
これからペーパーコードの製品を見かけたら、編み目をじっくり観察してしまいそうです。
また、ワークショップをきっかけに、ゆくゆくは自分でペーパーコードの張り替えにも挑戦できるかもしれません。
購入するだけでなくDIYする選択肢があることで、インテリアの楽しみ方がさらに広がったと思います。
ワークショップは製品の裏側の眼識を養う、学びの場になりました。
おへやアレンジメントは一人暮らしの女性専門のお片付け・インテリアコーディネートサービスです。
整理収納アドバイザー1級とインテリアコーディネーターの資格を持つプロがご自宅のお片付けを行います。
