この記事は約 4 分で読めます。

みなさんは片付けたいと思ったとき、どのようにお片付けを調べていますか?
最近はインスタで収納ネタを見たり、YOUTUBEでお片付け動画を見てご自身で工夫されている方が多くなったなぁと感じています。

しかし、インスタで見た通りに収納をやってみたらしっくり来なかったり、結局リバウンドしてしまって、本当にこの方法で合っていたのかな?と迷って着地点が分からなくなってしまう方も多くお見受けします。

お片付けをやってみたけれど、リバウンドしてしまう。
そんな時に見直したいポイントを私の過去の出来事を交えてご紹介します。

お片付けは3つの要素から成り立っている

まずは、お片付けの基礎について少しお話をさせてください。
お片付けの根本が分かるだけで、自分がリバウンドする原因が見えてくるためです。

一言で片付けと言っても、実はお片付けには3つの要素があります。
例えば、最近使っていないモノを捨てるのも片付けですし、収納グッズを買って家に収納を作ることも片付けです。
洗い終えた食器を元に戻したり、旅行先から帰って来てスーツケースの中のモノを空にすることも片付けと呼びますよね。

これらを分類するとこちらの3つの要素に分かれます。

  • モノを減らす片付け
  • 収納を作ったりモノを入れる片付け
  • 使ったものを元に戻す片付け

皆さんは、この要素の中で苦手な分野はありますか?
この3つの要素が上手に使いこなせるようになった時、お部屋は散らからなくなっていきます。
3つとも苦手!という方もいれば、収納を考えるのは嫌いではないけれど、モノを減らすのは苦手という方もいるかもしれません。

この3つのお片付け要素の中で、リバウンドしてしまう方が特に苦手な要素があります。
それは一体何か?
私の片付けられない過去を事例に、説明をしていきたいと思います。

私自身が片付けできないと自覚した出来事

ここで少し、私の片付けができなかった時代についてお伝えさせてください。
私と共通点のある方はお部屋が片付くヒントになる可能性があると思います。

ちなみに、私は現在お片付けをサポートする「整理収納アドバイザー」という仕事をしておりますが、元々片付けが出来ませんでした。片付けができなかったからこそ、片付けで悩んでいる方の力になりたいと思い、この仕事をしています。
今でも仕事が忙しいと散らかることもありますが、10分あれば片付く部屋になっています。

小学校時代

日々、親から「片付なさい!」と怒られて育っていたため、何となく自分は片付けが出来ないのかな?と思いながら過ごしていました。

自分の部屋を見て、散らかっていてうんざりすることはありましたが、みんなこんな部屋なんじゃないかな?と思っていたので気が向いたときだけ片付ける日々を送っていました。
気が向くと、きれいになるのですが、引き出しやクローゼットに詰め込んだだけでしたので次の日には確実にリバウンドし、いつも通り親に怒られる日々を送っていました。

中学校時代

自分自身が片付けできないとはっきり自覚したのは中学生の頃、友人の家に行ったのがきっかけでした。

自分のお部屋は床置きのモノがあることが当たり前でしたが、近所のお友達の家に行ったときにお部屋がとてもキレイでした。
床置きのモノは1つも無いし、本はきれいに本棚に並んでいるし、脱ぎっぱなしのパジャマもベッドの上に無いし、ハンガーがドアノブにかかっていないし、引き出しの中も整頓されてる・・・

その後も、他のお友達のお家に行ったら、その子の家も勉強机の上には文房具しか乗っていないし、引き出しの中は隙間があるし、この前のテストもキレイに保管されている・・・

お片付け出来る方からしたら当たり前かもしれないけれど、正直、私にとってかなり衝撃な光景でした。

このときの私の状況は

  • 床にモノが落ちているのはいつものこと
  • 引き出しを開け閉めするにもモノが引っかかって一発で閉まらずイライラする
  • この前買ってもらったばかりの文房具が急に見当たらなくなり神隠し状態
  • 学校からもらったプリントはかなりの確率で折れ曲がるので先生に提出する前に手アイロンで伸ばす
  • 勉強机の上はごちゃごちゃなのでリビングで勉強する

など挙げたらきりがないくらいですが、お友達と自分の間に差がありすぎてショックを受けました。

ショックを受けたその後

友人と自分の部屋の大きな差を理解してしまった自分は、帰宅してから片付けるぞ!と意気込んでいました。

そこで、まずやったのは家具の配置を変える事でした。
圧迫感のある背の高い家具は、2段ベッドに隠れるように配置。

次は、モノを入れ直すことをしてみました。
部屋に出ている床置きのモノは紙袋に入れて、クローゼットへ。
可愛いケースに文房具をまとめる。
引き出しのなかのプリントは、ちゃんと角を揃えて入れる。
テーブルの上のものは隅に寄せる。

何とかきれいになりましたが、皆さまお察しの通り…翌日には元通りでした。
当時の私は、もうこれは性格のせいだ!と思いました。

残念ながら、高校生になっても、大学生になってもお部屋は一切片付くことがありませんでした。
来客時、早く片付ける(クローゼットに押し込む)技だけが上手になりました。

過去の自分が片付けできなかった理由

もしも、今の自分が過去の自分に会えたとしたら、どんな風に片付けをするか。
この視点でお片付けのリバウンドを紐解いていきたいと思います。

アドバイスは1つしかありません。

それは、お部屋のモノを半分に減らすこと。

これに尽きます。

まず、床置きがある時点で、モノが多すぎです。
引き出しがスムーズにしまらないのも、モノの量が引き出しの定量を超えているから。
ドアノブにハンガーが掛かっているのも、クローゼットの中がぎゅうぎゅうでお洋服が掛けにくい状況になっているから、掛けやすくなるように隙間を作らなければならなかったのです。

しかし、それに気が付かず、配置を変えたり、入れ物を変えて整えただけだったので、お部屋の根本が解決していませんでした。

持っている物が勉強机の引き出しの量を超えていなかったら、机の上がモノで溢れることも無いですし、

家に入ってくる量と家から出ていく量が同じであれば、床の上にモノが溢れることがありません。

無くし物も多い性格だったので、もっと細かく言ったら、モノの住所をちゃんと決めるなどのルールなども必要になりますが、その前にモノが多すぎました。

5個の中から1個を見つけるのと50個の中から1個を見つけるのは、当然ながら分母が小さい方が早く見つかります。

つまり分母(自分の持ち物)を減らすことがか自分にとっての片付けのテーマだったのです。

まとめ

ここまで長い記事にお付き合いいただきありがとうございました。
冒頭の話があやふやになってしまったかもしれませんが、リバウンドしてしまう方に足りないお片付けの要素はモノを減らすお片付け(整理)です。

モノが多い状態でいくら収納グッズを買っても、模様替えをしても、素敵な家具にしても理想のお部屋にはなりません。

人の身体で例えて言うならば、摂取カロリーと同じカロリーを消費すれば物理的に太ることがありませんが、摂取カロリーが消費カロリーを上回ると脂肪になって太っていくのと同じです。

だからこそ、今まで収納グッズを変えたりして片付けてみたけれど、リバウンドしてしまう方は是非モノをもっと減らす片付けを強化してみてください。
片付けが上手くいくと、自分の居場所であるお部屋が心地よい場所になっていきますよ。