この記事は約 4 分で読めます。

旅行先で一目ぼれした雑貨や家具屋さんで見つけた置物など、購入して飾りたいけれど、いざお部屋に置いたらごちゃごちゃして見える…。
そんな時どうしたら良いですか?とご質問を受けました。

自分が気に入った雑貨だからこそ、自宅できれいに飾りたいですよね。

こちらのコラムでは、お部屋に小物を飾ってディスプレイをするときのポイントと、空間がごちゃごちゃして見えてしまう雑貨類の飾り方についてお伝えします。

ディスプレイのポイントは?

まずは、お部屋のインテリアとしてディスプレイをしたい場合に気を付けたいポイントについてお伝えしていきます。
ディスプレイのポイントを知ることで、何がお部屋に合っていないのか見えるようになるので、より素敵なお部屋に近づけることができます。

ディスプレイをするときのポイントは

  • 置く物のカラーや素材感、テイストを揃える事

です。

本来であれば、他にもポイントはありますが、今回のコラムは「空間に合わない雑貨や置物の対処法」に特化した内容なのでポイントを1つに絞ってお伝えします。

置く物のカラーや素材感、テイストを揃える

まず考えたいのは、一緒に並べ置く物のカラーや素材感、テイストが合っているか?という部分を分析すること。

例えば、こちらの写真のインテリアについて「カラー」「素材感」「テイスト」を分析すると…

  • カラー:ホワイト基調×ベージュのラグ×ミディアムの木材、ほんの少しのブラックでコントラスト
  • 素材感:ドライフラワーや木材フレームの自然素材、手書き感のある本やアート
  • テイスト:ナチュラル

で統一されていることが分かります。

次にこちらの写真をご覧ください。
先日、友人とお出かけした、葉山にある「うみのホテル」のロビーです。


こちらの写真のインテリアについて「カラー」「素材感」「テイスト」を分析すると…

  • カラー:流木を思わせる温かい木の色、ブルーのアクセントと、ブルーを引き立てるモノトーン
  • 素材感:流木、ガラス
  • テイスト:ビーチスタイル

で統一されています。

何が言いたいかというと、小物をディスプレイしたい場合は、自分の理想のお部屋を画像で先に見つけてから、どんなカラー・素材を使って一体何テイストなのか?を知ること

そして、見つけ出したインテリアと今の自分の部屋を見比べてみたときに、飾りたい雑貨が自分の理想のイメージからかけ離れていないかを確認していくことが小物を置く際のセオリーとなります。

家に合わない雑貨とは?

ここからは、ご質問の多い「旅行先で買った雑貨」の飾り方についてお伝えしていきます。

素敵に飾りたいけれど、いざ自宅に置いてみたらごちゃごちゃ見えてしまう場合はこちらの方法がおすすめです。

  • 数を絞ってディスプレイする
  • インテリアのカラーに合ったものだけを厳選して飾る
  • どうしても空間に合わない場合は他の場所に置く

因みに、置いてみたらお部屋に合わない雑貨は、旅行先で買った雑貨以外にも、下記のものたちも当てはまる場合があります。

  • ぬいぐるみ
  • 写真
  • 縁起物などの置物(真っ赤なダルマなど)

素敵なお品なのに、どうして空間に置くと合わなく感じてしまうのか?その謎については次で解説します。

素敵なお品なのに実際に空間に置いてみると浮くのはなぜ?

これらはインテリアのセオリーで見ていくと謎が解けます。

例えば、

  • 1部屋で使う色数は3色まで、というのがインテリアコーディネートのセオリーですが、購入した雑貨を置くことでお部屋の中の色が増えてしまい、お部屋の雰囲気から浮いてしまう
  • 空間の中に、直線と自然な曲線を組み合わせることで調和が生まれますが、置物の形やサイズが特徴的だったりバラバラなので悪目立ちしてしまう

というのが空間から浮く理由です。

お客様のお家でも、お部屋はすっきり片付いてきているのに、なんだかごちゃごちゃして見えるという相談を受けることがありますが、たいていの場合、この現象になってしまっている方も多いです。

どれも単体で見たら、素敵な雑貨だと思います。

しかし、このように隣り合う物どうしのテイストが合わなかったり、お部屋のテイストに対して、違う世界観の置物があるだけで実は雑多に見えてしまいます。

ということで、こういった場合、私が行きついたおすすめの方法をお伝えしていきます。

解決策

置く数を絞ること

まずは、置く物の数を絞ることです。

可愛いからといって全て飾ってしまうと、色や形が増えすぎてしまって落ち着かない印象になってしまいます。

そして、インテリアのカラーに合ったものだけを置くことも浮かないポイントになります。

なので、すべてを飾りたい気持ちを抑えつつ、厳選したものを飾るようにすると、その小物の良さが引き立ち、空間に映えるようになります。

ただし、厳選して置いたにも関わらず、色が奇抜で空間に合っていない気がする…という物も出てくる場合があります。

その場合は、次の方法をお試しください。

棚の一角に「飾る」コーナーを設ける

次にお勧めしたいのが、扉付きの家具の一角に雑貨を飾るゾーンを作ること。
私の場合は、家の造り付けクローゼットの中にひっそりとぬいぐるみや縁起物の置物、雑貨を置くゾーンを作っています。

洗面の鏡扉の中にもひっそりと作っています。
こちらの場合、湿気が多い場所なので、水気に強い物限定にはなりますが・・・

シーグラスや海洋堂のフィギュア。リビングに置くと確実に浮きますが、こちらに置くことでちょっとした癒しスペースになりました。

小さい置物に関しては、無印のアクリルケースに並べて、扉付きの収納に入れています。
持っている物が俯瞰できるので、眺めるだけで気分が上がります。

無印良品 重なるアクリルボックス・中を2段重ねて使用

ただ、この状態でリビングに置いてあるとやはり浮いてしまうので、個人的には扉付き収納内に置きながら飾るようにしています。

扉付き収納の一角をディスプレイゾーンにすることで、扉を開ければ趣味の雑貨が見えるし、閉じて置けばインテリアの邪魔にならないので気軽に置くことができます。

また、扉付き家具の中にディスプレイすると、日の光が当たらないので色あせも気にせず安心して飾ることができました。

まとめ

今回のコラムでは、購入して飾りたいけれど、いざお部屋に置いたらごちゃごちゃして見えるときの対処法についてお伝えしました。

ポイントは、「数を絞って置く」もしくは扉の中に「飾りながら置く」のどちらかです。

見た目が気にならないようであれば、もちろん見えるところに置いてディスプレイするのでOKです。
ただ、私のように、すっきり暮らしたいけれど本当は雑貨も置きたい…という方は是非参考にしていただければ幸いです。