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やっと暑さが落ち着き、衣替えのシーズンがやってきました。

2024年夏の私は普段着を減らし、トップスを3着に絞って生活をしてみました。
私はミニマリストではありませんが、自分自身が整理収納アドバイザーなので、服を減らしたら本当に不便になるのかを実生活で検証したくなりました。

今回のコラムでは、2024年5月~9月末まで、トップスを3着まで減らした結果、着回しがどう変わったかについてお伝えしていきます。

このコラムを書いた人
成島理紗
  • 一人暮らし女子のお片付け専門家
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
  • 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
  • 趣味は収納グッズの情報収集と旅行

トップスを3着で回してみたら、着る服が増えた

早速ですが、結果報告から。
普段(お仕事の日)のトップスを3着だけにしてみたら、着回し力が上がりました。
服が減ったから、困るかと思いきや。まさかの結果となりました。

ちなみに私が今年着まわしたのはこの3着です。

白・黒・ベージュのTシャツ

この3着をもとに、「どうして着る服が増えたのか」分析していきます。

どうして3着で着回し力が上がったのか

まず、私の場合、朝起きて着替える際に考えることが、この3着のうち、どれを着るかです。
トップスは3つしかない(うち1着は洗濯中)のため、目をつむってでもトップスが簡単に決まり、それに合わせておのずとボトムスも決まり、服選びに時間が掛からなくなりました。

私の場合、3着のトップスと3着のボトムスがあるだけで3×3=9通りの着回しができるようになります。

さらに、トップスが3つだけだと、買い物に出かけた際に「何色のどんな形のトップスを持っていたか?」を頭の中に記憶することができます。

そうなると、またボトムスを買い足そうとしたときに、3着に合うものを必然的に選ぶため、更に着回し力がさらに上がりました。
仮に、ボトムスを2着買い足したら、トップス3着×ボトムス5着=15通り(つまり15日分)の着こなしができます。

今までは、買い物に行こうとすると、どんな服を持っていたか忘れて、とりあえず今欲しい!と思うものを買っていました。
そして帰宅して既存服と合わせてみたら、コーディネートがいまいちで、結局着ない、という勿体無いことをしていました。

トップスを絞ると、今ある服に合ったお洋服選びができるようになることが分かりました。

プライベートの服は別

ちなみに、プライベートの服は、今回お話した3着とは別です。
プライベートの服は3日分のコーディネートを持っています。

先程登場した仕事服3着だけで暮らすこともできますが、それだけだとおしゃれして出掛けるワクワク感が失われてしまうので、プライベート服の存在は私にとってオンとオフを切り替える大切な存在となりました。

私の場合、プライベートの日は、月に2〜3日なので、私にとっては3日分のコーデがあれば十分でした。

靴下やインナーも3着で十分だった

ちなみに、この夏は、靴下やインナーも3着で回しました。
基本的に洗濯は毎日行うので、3着あればこの夏は何とかなりました。

3着になると「寿命が分かる」

靴下やインナーの数を絞ることで、メリットを感じたのは、寿命が分かるという点です。

例えば、インナーをこの夏3着で乗り切るということは、夏の期間(5月~9月)の約150日間を3着で回す
つまり、この夏に150÷3着=50 1着あたり50日も着た、ということになります。
さすがにお肌に直接触れる物を50回も着たら、どんなにほつれていなくても、もう着なくて良い(というか衛生面で着たくない)と思えました。

インナーが何着あるのか把握していなかった頃は、いつから着ているのかすら分からず、結局まだ着られるからとっておこうと、どんどん溜まってしまう現象が起きました。

しかし、シーズンが終わって「捨てた!」と分かれば、次のシーズンで気持ちよく新品を買うことができ、クローゼットの中がしっかり循環します。

靴下は、見つからなかった時にちゃんと探すようになる

靴下の持ち方にも変化がありました。

靴下の数を把握できていなかったときは、片方だけの靴下がよく出てきました。
しかし、数を3足に絞ったら、「片方だけの靴下」が無くなりました。

その理由は、靴下が3足だけだから、

  • どの靴下の片方が居ないのか、存在に早く気が付くことができたこと
  • 靴下が無いと明日の自分が困るので探す癖がついたこと、です。

今までは、靴下の片方が無くなると「そのうち出てくるし、他の靴下があるから良いか。」と思って放置していましたが、よく見たら引き出しの奥に落ちていたり、一緒に洗濯したものに挟まっていたりするので、その日のうちにちゃんと探せば、近くに見つかることが分かりました。

インナーを減らしすぎて、旅行中に困った

ただし、インナーや靴下を減らした場合、メリットばかりではありませんでした。

それは、夏の旅行時に、下着の替えが足りなくなったことです。
短い期間なら良いのですが、お盆休みに4泊5日の旅行をした際のこと。

読者の皆様はもうピンと着ているかもしれませんが、3着しかインナーが無いということは、今着ているインナー(1着)+洗濯済みにインナー(2着)ということ。
つまり、インナー3セットは2泊3日までしか対応していないのです。

今夏はちょっと田舎の地域を旅行したので、コインランドリーがホテルの側に見つからず、危うく2日間連続で同じものを着ることになりそうでした。
(たまたま観光した場所にコインランドリーがあったので、洗うことができましたが・・・。)

ただ、このような困った経験をしても、下着を増やそう、という選択肢にはなりませんでした。
自分自身でも、この決断には驚きました。

服が少ないと、着る物が明確になり、引き出しの中も最低限でスッキリする『快適さ』を知ったからだと思います。

まとめ

今回のコラムでは、トップスを3着に絞った結果についてをお伝えしました。

自分なりの結論としては、『服が少ないと、着回しが少なくなる』は、違いました。
服が少ないから、今ある服を着るということに専念できる、だったのです。

とはいえ、いきなり3着に絞るのは至難の技だと思います。
捨てたあと必要になって困ったらどうしよう、などと考えてしまいますよね。
その場合は、とりあえずトップスを5着(月・火・水・木・金・土)を選んで、それ以外は紙袋に入れて、5着で平日分のコーデが回せるのか実験してみると良いかもしれません。

朝、目に入る服が少ないと、服を選ぶストレスが無くなって、自分の暮らしが軽やかになりますよ。