この記事は約 4 分で読めます。

2024年始まって早々、辛いニュースに心を痛めています。
どうか今回の能登での地震の被害が最小限であることを願うばかりです。

このようなニュースを見て、まず、今の自分たちにできることは、防災グッズを備えることだと思います。

今回のように、地震などの災害はいつ起こるかは分かりません。

実際にお客様のご自宅に伺うと、備蓄ってどのくらいあったら良い?というお悩みや、防災用のリュックはあるけれど、中身のチェックは久しくしていない・・・というお家も多いです。

このコラムを読むと、どのくらいの量の備蓄を持ったら良いかや、収納の少ないお家でどうやって管理をしたら良いかが分かるようになります。

この記事を読んだら、ぜひ、自分ができる範囲で備蓄を揃えていきましょう。

このコラムを書いた人
成島理紗
  • 一人暮らし女子のお片付け専門家
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
  • 趣味は収納グッズの情報収集と旅行

一人暮らし女子が持っておくべき防災グッズとは?

まず、備蓄を揃えようと思ったときに疑問なのが、「何日分の備蓄があれば良いのか」だと思います。

過去に受講した防災セミナーでは、最低でも3日分は準備すべき、と習いました。
理由は、3日間が物資が届くまでに最低限掛かる日数だからです。

ただ、さらに言えば、1週間分は必要。
規模の大きな災害だった場合、このくらい自活できる備蓄があることが望ましいそうです。

そこで、ストック量について、私が参考にしているサイトを2つご紹介します。

農水省 家庭備蓄の実践アイデア

表紙含めて20ページのガイドブック。(デジタル版無料で見れます)
備蓄食品のストック量や水、カセットコンロ(ボンベ)のストック量、日用品のストックについてが分かります。

東京都 備蓄ナビ

3つの質問に答えるだけで、必要な備蓄品をリストアップしてくれます。
上で紹介した農水省の資料には載っていない、トイレットペーパーやコンタクトレンズ、電池、カイロなどのストック数を知ることができます。

まずは、こちらのリンクを見て、自宅に必要な備品をチェックしてみて下さい。

防災グッズの収納方法

次に、整理収納アドバイザーとしてお客様のお家を見てきた私の目線での、防災収納のコツについてお伝えしていきます。

一人暮らしの防災グッズの現状

一人暮らし女子が防災グッズを持とうとしても

  • そもそも家の収納が少なくて置けない
  • 防災バッグを作ったとしても、その後中身をチェックする余裕までは無い

というのが現実かと感じています。

防災グッズあるあるなのが、久しぶりに持ち出し袋の中を見返すと

  • 期限が切れた防災食やカイロ
  • しわになった衛生用品
  • 何年前のモノか分からない紙皿や割りばし
  • 年季の入った化粧水
  • 光らない懐中電灯

などが出てきます。

お客様と持ち出し袋の中身のチェックをしていたとき、「こんなに期限の切れたものばかりが入っていたなんて、今日、地震が来なくて良かった」と仰る方もいました。

そもそも、一人暮らし女子のお家は収納が少ないですし、日々忙しいので防災バッグの中身まで細やかにチェックできないのが現実。

なので、収納を節約しつつ、中身チェックも一緒に出来る方法をお伝えしていきます。

使いながら備える!のがおすすめ

解決方法として、防災バッグ自体をストック場所にするのがおすすめです。

まず、防災用のリュックを1つ用意します。
防災トイレや懐中電灯などの他に、衛生用品やラップなど、「普段も使うけれど、防災用品としても使えるモノ」も入れます。

普段使いの衛生用品や日用品が無くなったら、防災リュックからストックを取り出して使い、また防災リュックの中にストックの補充をします。

そうすることで、リュックそのものがストック場所になるため収納場所の節約にもなり、防災リュックの中のモノも常に新鮮な状態が保たれます。

ストックを管理する際に、懐中電灯が点くかも一緒に確認すれば、常に安心な状態をキープできます。

一人暮らし女子はローリングストックで備蓄を

このコラムをお読みの方の中にはローリングストックという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
いつも食べている食材を少しづつ多く買い置きしておいて、普段通りに消費すれば、常に一定量の食材がお家に備蓄される、という方法です。

災害時の食事は炭水化物の割合が多くなるそうです。
(確かに、自宅の防災食をチェックすると、ごはんや麺類、パンばかりでした)
そのため、口内炎や便秘になりやすく、野菜やビタミン類が欲しくなる、という情報を聞いたことがあります。
野菜ジュースやサプリメントなどもローリングストックでうまく在庫を持つとストレスが緩和されるかもしれません。

しかし、ローリングストック以前に一人暮らしだと食材が使いきれなくていつの間にか賞味期限が切れていた・・・というお家も少なくありません。
食材が増えた分だけ、賞味期限のチェックが面倒になりますよね。

そうなると、食材が管理しきれるか心配な方もいらっしゃるのではないかと思います。

次の項目では、ローリングストックの賞味期限が気づいたら切れていた・・・ということを無くすための、食材の管理方法についてお伝えします。

管理アプリを使う

防災用の食材管理はスマホアプリの「リミッター」を使うと便利です。

リミッターは、無料で使える賞味期限管理アプリです。
(有料のオプションもありますが、私個人としては無料版で十分に使えています)

アプリ内のバーコードで商品の読み取りを行うと、食材名が出てくるので、賞味期限を入力するだけで、このようにあと何日で期限が切れるか表示してくれます。

一人暮らし女子のお家は、お部屋だけでなくキッチンも限られたスペースであることが多いです。

そのため、こういったアプリで、自宅に何があるのか明確にしておくことで2度買いを防ぐことができたり、限られたスペースに無駄な食材を置かなくても済むようになります。

こちらのアプリのインストール用のリンクは以下になります。

まとめ

今回のコラムでは、一人暮らし女子のお家での防災グッズや管理方法についてご紹介しました。
いつ起こるか分からない災害。起こってから後悔する事がないように事前にしっかりと準備しておきましょう。

そして、今回の大きな地震。
救助を必要とされている方が助かりますよう、心からお祈りしております。