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自宅の壁紙が黄ばんでしまい、ひどい状態に・・・。
そこで、壁紙の張り替えをすることにしました。

前編では、壁紙メーカーでの見学の様子や壁紙候補の選び方、施工業者についてを紹介しました。

今回は後編として、お部屋のビフォーアフターの様子をお届けします。
壁紙が変わるだけで、お部屋が一気に変化しました。

私のお片付けサービスを頼んでくださるお客様の中にも、お片付けを終えた後の仕上げとして「壁紙を張り替える」予定のお客様が多くいらっしゃいます。

そこで、今回のコラムでは、

  • どうやって候補の壁紙を1つに絞った?
  • 施工業者や実際の施工ってどんな感じ?

など、聞かれることが多い質問をまとめています。
これから壁紙を張り替える予定の方への参考になりましたら幸いです。

このコラムを書いた人
成島理紗
  • 一人暮らし女子のお片付け専門家
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
  • 趣味は収納グッズの情報収集と旅行

気に入った壁紙候補を絞る3つの方法

壁紙選びで一番大変だったのは、気に入った壁紙を1枚に絞り込むことでした。

前回のコラムでは、自分の好きなテイストを絞り込んで空間に合う壁紙を選んだ様子をお伝えしました。
しかし、大変なのはここからだったのです。
最終的に壁に貼れる壁紙は1枚しか選べないので、気に入った候補を1つに絞り込むことが一番大変でした。

今回は3つの方法を使って、壁紙を絞っていきました。

壁紙を決める方法①
マスキングテープで実際に貼ってみる

まず始めにやったことは、マスキングテープで壁紙のカットサンプルを壁に貼り付けること。
自宅の照明下でその壁紙を見たときに、どのくらいの色に見えるのかを確認しました。

ここで、ちょっとでも躊躇したものは候補から外します。
わたしは、濃い色を候補から外すことにしました。

壁紙を決める方法②
メーカーのカタログで壁に貼った画像を確認する

次の方法は、メーカーのカタログで壁紙を確認することでした。

というのも、壁紙やカーテン選びのときにインテリアコーディネーターが気を付ける点が「面積効果」という現象です。
面積効果とは、同じ色でも面積の大きさによって色が明るく見えたり、暗く見えたりする現象のことです。明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、鮮やかな色はより鮮やかに、落ち着いた色はより落ち着いて見えます。

カタログには「広い面積」に貼ったときの写真が載っています。
カットサンプルでは分からない全体像も、カタログを見ることで、サンプルより大きくなったらどんな見え方になるか?と確認することができます。

そして、カタログでもう一点確認をしたいのが、小物や家具との相性です。

カタログは壁紙の良さをより引き立てるために、相性の良い家具や小物を一緒に撮影していることが多いです。

自宅にある家具や小物、これから買おうとしているモノが、カタログイメージに近いかな?という視点で見てみるのも判断材料になります。

そのときに、自分の好みだけど、理想の空間にはならないかな、とか、ちょっと好みのテイストからずれるかな、と思ったものはここで候補を外しました。

候補がやっと絞り込まれてきました。あともう一息。

壁紙を決める方法③
初心に帰る

最終的に、どうして壁紙を張り替えたかったのか?に振り返ることが私の中では解決の糸口になりました。

壁紙を張り替えたいと思ったのは、壁が黄変したから。
そこから、壁紙を張り替えるなら、自分の好きなテイスト(ジャパンディ)を取り入れたいと思ったのがきっかけでした。

なので、もう一度壁紙をじーっと見て、候補の壁紙の柄の由来を確認しました。
そうしたら、選んだ壁紙の1つに、枯山水をモチーフにしているという由来を見つけ、私のイメージしていたジャパンディにぴったりだ!と確信を持ったのです。

そして、もう一つ。壁紙を変えることばかりに目が行ってしまっていることが決められない理由になっていました。
考えなければいけないのは、未来だけでなく、「今」の生活で気に入っている部分です。

具体的には、今の暮らしから無くなって欲しくない部分を考えました。
例えば、私は朝明るいリビングでぼーっとコーヒーを飲む時間が好きです。
そのため、白い明るい壁が見えることが日常の中でお気に入りだったんだと気づいたのです。これをふと思い出したときに、自分の中でしっくりくるものがありました。

どの壁紙が良いか?は、自分の中にしか答えがありません。
大まかの部分はプロに一緒に選んでもらうことはできるけれど、最終的な判断は誰かの答えを聞いても、自分の中にカチッとはまる瞬間は自分でしか作れないと実感しました。

壁紙のビフォーアフター

壁紙を貼り替えたお部屋のビフォーアフターを紹介します。

ソファ近くの壁

壁の黄色いシミが無くなって、自分の好きな柄にうっとりする時間ができました。

家具を置いたら、こんな感じ。

枯山水を思わせるモチーフですが、和風になりすぎずソファなどの家具にも違和感なく溶け込んでくれました。
こうしてみると、中々存在感のある柄ですが、もともと持っていたアートとも色味がピッタリで喧嘩せずにぴったりはまりました。

こちらの壁紙

チェスト裏の壁

家具を置いたら、こんな感じ。

こちらの壁紙

全体像

壁紙が変わるだけで今までとは違った雰囲気のお部屋になりました。
柄を見るたびに、心が安らぎます。

壁紙の施工工事について

今回の施工は、埼玉にある「市毛インテリアサービス」様に壁紙の張り替え依頼をしました。
作業時間は9:00過ぎにスタートして、3時間ほどの作業でした。

壁紙って、一枚になっていてペラっと貼るのかと思いがちですが、こんな感じでちょっとずつ貼り合わせていくんです。

今回選んだ柄は、幾何学柄だったので柄の貼り合わせが難易度が高かったそうです。
そのような中でも、担当者の方と職人さんが色々考慮してくださり、継ぎ目が全く分からないレベルで貼り替えていただきました。さすがプロの技。

紙クロス自体貼るのが難しいのですが、施工がとても丁寧で、かなりきれいな仕上がりにしてもらえました。
壁紙を貼ってもらうことは、職人さんの経験や技術も大切な部分なんだと実感しました。

まとめ

今回のコラムでは、壁紙候補を絞る方法とビフォーアフターをメインに貼り替えの様子をお伝えしました。

貼り替え後は、同じ部屋なのにそこで過ごす気分が明るくなり、普段の生活で、思った以上に壁を見ているんだなーと感じました。

壁の貼り替えは基本的に分譲のお住まいになるので、いつか賃貸用の貼って剥がせる壁紙もレビューしてみたいと思います。

おまけ。使わなくなった壁紙サンプルはどうしてる?

頂いた壁紙サンプルは、返却できるメーカーもありましたが、額に入れてお部屋に飾ることにしました。

他にもブックカバーにしたり、コップが置けるサイズにカットして、使い捨てのコースターにする方法があるそうです。ご参考までに。