一人暮らしの1Kやワンルームは、スペースが限られているからこそ、少し油断するとすぐに散らかってしまいますよね。
仕事や家事に追われて帰ってきたら、片付ける気力が湧かず、床に置いたバッグや服、テーブルの上の書類…。「片付けたいのに、どこから手をつければいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私自身、片付けが苦手だった時期は、モノが視界に入るたびに気持ちが落ち込み、部屋にいるのに心が休まらない毎日でした。
しかし、“散らからない仕組み”をつくることで、リセットにかかる時間が劇的に短くなり、部屋も気持ちも整うようになります。

本記事では、一人暮らしの1K/ワンルームでもスッキリ暮らせる片付けと収納の“鉄板”ルールを、整理収納アドバイザーの視点で詳しく解説します。
今日からすぐに実践できるコツや、実例ビフォーアフターも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

このコラムを書いた人
成島理紗
  • 一人暮らし女子のお片付け専門家
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
  • 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
  • 趣味は収納グッズの情報収集と旅行

狭い部屋はすぐ散らかる…一人暮らしの片付けが難しい3つの理由

一人暮らしの1Kやワンルームは、家具や荷物を置けるスペースや収納が限られているため、少し気を抜くとすぐに散らかってしまいます。
片付けが難しく感じる背景には、実は明確な理由があります。

スペースが少ないから「ちょい置き」が積み重なりやすい

クローゼットが小さかったり、棚がなかったりすると、置き場が足りず“仮置き”のものが増えがちです。
「とりあえずここに置こう」が積み重なると、すぐに生活感が溢れ、片付けのハードルが上がってしまいます。

戻す場所がないと、散らかってしまうのです・・・

家具の選び方を間違えると一気に圧迫感

「収納が足りない!」と思って大きな家具を買うと、かえって部屋が狭く感じてしまうことも。
ワンルームでは、収納家具のサイズや高さ、色を誤ると“圧迫感”につながり、散らかって見える原因になります。

圧迫感=散らかって見える原因

一人だから誰も見ない=続かない・習慣化が難しい

一人暮らしは、自分以外に片付けのチェックをする人がいないので、後回しにしやすい環境。
片付けは“意志”ではなく“仕組み”で続けるもの。
仕組みがないとリバウンドしやすくなるのです。

散らからない部屋に変わる!片付けの前に知っておきたい「3つの基本」

片付けを始める前に、この3つを意識するだけで部屋が劇的に変わります。

物の「住所」を決める

どこに戻すのかが決まっていると、散らからない仕組みがつくれます。
まずは「よく使う物」「たまに使う物」「ほとんど使わない物」に分け、定位置を作りましょう。

戻す場所が、片付けの鍵

動線に合わせた場所に収納する

生活動線の途中に収納を置くだけで、戻す動作がラクに。
たとえば、帰宅動線上の玄関近くにバッグ収納、ドレッサーの前に化粧品など、使う場所のすぐ近くへ。

壁掛け収納で、限られたスペースを有効活用

よく使う物は取り出しやすい高さへ

収納は「目線~腰の高さ」がゴールデンゾーン。
使う頻度の低い物は「上段・奥」に。
これだけで出し入れがスムーズになり、散らかりにくくなります。

ワンルームでもスッキリ見える!収納の鉄板ルール7つ

床置きはゼロに

床に物があると部屋が狭く見えるうえ、片付けの難易度が一気に上がります。
迷ったら「床に置かない」を最優先ルールに。

1つで2役以上!兼用収納を選ぶ

ワンルームや1Kのお部屋では、置ける家具の数に限りがあります。
そこでポイントになるのが、1つで2役以上こなせる“兼用収納”を選ぶこと

例えば、ベッド下に引き出し収納が付いたベッドなら、
寝具としての役割に加えて、衣類や季節家電の収納スペースとしても活用できます。

また、鏡付きのハンガーラックなら、
姿見+コート掛け+小物置き を1台でまとめられるため、限られた空間を有効に使えます。

家具の用途を“掛け算”できると、置く家具を最小限にでき、
視覚的な圧迫感も減って、広くスッキリ見える部屋づくりが叶います。

同じカテゴリを1か所にまとめる

物が散らばると、探す手間も戻す手間も倍になります。
文具は文具、スキンケアはスキンケアでひとまとまりに。

収納グッズを買う前に量を把握する

「これがあれば片付く」は危険!
収納グッズは“入れる物の量”が決まってから選ぶのが鉄則です。

見せる収納/隠す収納のバランスを決める

見せる収納は、数を絞るとおしゃれに。
生活感が出る物はケースに入れて“視界を整える”のがコツ。

色数を絞って生活感を消す

色が多いと散らかって見える原因に。
ホワイト・木目・グレーなどベースカラーを2〜3色までに。

1つ増やす前に「1つ手放す」習慣を身につける

新しく買ったら1つ手放す。
この小さな習慣がリバウンド防止の鍵になります。

場所別の収納アイデアと実例ビフォーアフター

玄関

しまい込むと存在を忘れてしまう靴も、履きたいときに履ける

クローゼット/衣類

服の見直しとともに、ハンガーも統一

洗面

カゴを統一+デッドスペースを無くす工夫も

リビング

アフター写真のテーブルは、収納付き。先ほどの「兼用収納」の技を使っています

散らかりにくい暮らしを作る「習慣化のコツ」

  • 毎朝/毎晩1分だけ「見える部分だけリセット」
  • 週1回、5分だけの“棚卸しタイム”
  • 「とりあえずBOX」を活用して溜め込まない

続けられる仕組みがあると、片付けの苦痛度合いは減らせます。
一気に頑張ろうとしたり、自分で片付けのハードルを上げてしまうと中々着手できなくなってしまうので、いかに日常生活の中に習慣化できるかがポイントです。

まとめ|一人暮らしの片付けは「才能」ではなく「仕組み」で決まる

スッキリした部屋は、心の余裕と時間を生み出します。
今日からできる3つの行動はこちら

  • とりあえずボックスを作る(書類・一度着た服を入れるそれぞれの場所を確保)
  • 使う物の数を絞る(テーブル近くに置くペンは1本だけ、など)
  • 届いたDMを確認し、捨てる

あなたの暮らしが、より心地よく整いますように。

おへやアレンジメントのサービス

おへやアレンジメントは一人暮らしの女性専門のお片付け・インテリアコーディネートサービスです。
整理収納アドバイザー1級とインテリアコーディネーターの資格を持つプロがご自宅のお片付けを行います。