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「着物の収納ってみんなどうしているんだろう・・・」
お客様のお家に伺ってお片付けをしていると、着物収納に関してのお悩みを伺います。
茶道や着付けを習っていたり、ご親戚から譲り受けたり、お仕事で着る機会があったりと、着物を持っている方は多いです。
しかし、着物は洋服と比べて畳み方も決まっているし、平たく場所を取るので収納に苦戦しやすい印象があります。
そこで、今回のコラムでは、都内マンションにお住まいの一人暮らし女性宅のクローゼットの一角を「着物収納」にしたお片付けの様子をお伝えします。
一人暮らしの住まいで、着物をどうやってしまうかお悩みの方への参考になりましたら幸いです。
- 一人暮らし女子のお片付け専門家
- 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
- 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
- KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
- 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
- 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
- 趣味は収納グッズの情報収集と旅行
着物収納の基本
まず、着物収納をするときに気を付けたいのは、気温と防虫対策です。
これを全てカバーしてくれるのが、桐たんすです。
しかし、先ほども書いた通り、桐たんすはお部屋のスペースを大きく取るので、お部屋に置けない場合が多いです。
一人暮らしの物件は、マンションのお住まいであることがほとんどです。
限られた空間を有効的に使う事も大事ですし、いざ着物を着るとなった際はストレスなく取り出せることが大切です。
そのため、一人暮らしで着物を収納するなら
- 桐箪笥ほど大きくない収納であること
- 持っている着物や帯、着付けグッズが一目で見渡せる収納にすること
が着物を収納する際のポイントとなります。
着る機会が少ないなら、積み重ね式の桐箱がおすすめ
桐タンスが置けないお家の場合は、桐タンスよりコンパクトな積み重ね式の桐箱がおすすめです。
キャスターも付いているタイプだと、簡単に場所を移動できるので、使わないときは簡単にお部屋の端に置くこともできます。
しかし、実際に使っている方に使い勝手を聞くと「着替えるときに着物が取りにくい」そうで、結局使わなくなってしまったという話を聞きました。
ほとんど着付けをしないのであれば、写真のような桐のボックスで十分ですが、着る頻度が高い場合は、わざわざ箱を開け閉めせずに一度で取り出せることが理想です。
クローゼットを着物専用クローゼットへ改良
次にご紹介する方法が、クローゼットを開けて、そちらを着物クローゼットに改良する方法です。
クローゼットの扉を開けると、上から順に
- 着物
- 帯
- バッグ
- 着付け小物
が入っています。
収納したものがカテゴリーごとに分かれ、一目で見渡せるようになったのがポイントです。
帯紐などの小物は無印のポリプロピレン引き出しに収納し、着物や帯は平積みして収納しています。
桐たんすのように防虫力は無いですが、通気性の良い棚板のラックを用いることで、着物をしっかり収納することができました。
着物収納に使ったのは ニトリ「パイン材ラック」
今回の着物収納は、ニトリのパインラック【マンクス(幅82㎝)】を使いました。
シンプルな形状の棚ですが、幅82㎝タイプの場合、棚板がスノコ式になるので通気性があるのが特徴です。
(82㎝以外の棚板はすのこ形状ではないので注意)
棚板は追加購入することも可能なので、下の写真のように段を増やして平たい着物や帯を沢山収納することも可能です。今回のお片付けでは、棚板が合計8枚になるように組み立てました。
ただ、1点注意点があります。
棚の内寸(収納として使える部分の寸法)は幅79㎝なので、着物を収納する場合は、少したとう紙を織り込む入れ方になります。
今回のお片付けでは、一番上はたとうを折り曲げたくない着物、上から2番目はたとうを折り曲げても良い着物で仕分けをして収納をしています。
クローゼットが開けられない場合はお部屋の一角を使って収納
住まいの中にクローゼットが1つしかない場合は、貴重なクローゼットの空間を着物収納にするのは中々難しいかと思います。
その場合は、お部屋の一角を着物収納にする方法があります。
こちらのお片付け写真では、お部屋の一角に着物や帯、着付けグッズをまとめて着付けスペースを作りました。
棚は、エレクターラックを使用しています。
窓の近くなので、カーテンは遮光にして、日中は光が当たらないようにしています。
まとめ
今回のコラムでは、お悩みの多い着物収納の方法についてお伝えしました。
着物収納は着たいと思ったときに、ストレスなく小物が取り出せることが一番です。
限られた空間で快適に着物を収納できるように今回ご紹介した方法が参考になれば幸いです。