買ったまま使わずに眠っている化粧品、ありませんか?
高かったから捨てるのは惜しい…でも古くなった化粧品って本当に使えるの?

今回のコラムでは、筆者の私が、5年前のスキンケアを試したリアルな体験談をお届けします。
使うべきか捨てるべきか、迷っている方への参考になりましたら幸いです。

このコラムを書いた人
成島理紗
  • 一人暮らし女子のお片付け専門家
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
  • 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
  • 趣味は収納グッズの情報収集と旅行

化粧品の使用期限と見極めポイント

まず、化粧品が古いかどうかの見極め方法を紹介します。
判断基準となるのは、化粧品の使用期限です。

日本の医薬品医療機器等法(旧題名:薬事法)では、適切な保存条件で、製造後3年以内で変質する化粧品を除き、使用期限を表示する必要はないとされています。

そのため、使用期限の表記が無い未開封の化粧品は、3年が過ぎたら使用期限の目安と考えておくのがおすすめです。

劣化した化粧品の特徴とリスク

とはいえ、3年以上経った化粧品を持っている方を出張お片付けサービス中にお見掛けします。
いつか使うので取っておいてください!と言われることも多いのですが、そのたびに、実際に使ったらお肌は大丈夫なのかな・・・と疑問に思ってきました。
そこで今回は、古くなった未開封の化粧品を使ってみることにします。

写真はイメージです。

今回使ってみるのは、コロナ渦前に免税店で購入したスキンケアセット一式。
約5年前に購入した物となります。

内容は、クレンジング、ふき取り化粧水、保湿化粧水、乳液。
保管状態は、気温が一定の暗所に箱に入れた状態で置いていたので、決して悪くない状態です。

5年前のスキンケアを試したら…衝撃の結末

まず、クレンジングを使用して洗顔をしていきます。
クリーム状の製品でしたが、特に質感やニオイに変化は感じられませんでした。

しかし、問題はその次でした。
ふき取り化粧水をコットンに付けた瞬間、アルコールのような刺激臭。
肌に付けると痛いレベルでした。

しかし、これは気のせいかもしれません。

続けて保湿化粧水をつけていきます。
これは特に問題無し。

次は乳液です。
乳液の質感の中に、小さいダマが混ざっていました。
お肌になじませるとダマが消えない。

これも気のせい・・・?!

そして、次の日事件は起こりました。

顔が腫れている・・・!

顔に熱をもったようなヒリヒリ感が続き、とにかく顔が腫れました。
これが赤みの症状なのか、と冷静に理解しました。
この日は元旦で実家に帰ったのですが、家族からも顔を心配され、1日中保冷剤を顔にあてていました。
(2~3日でいつもの肌に戻りました。4日から仕事初めだったので人に合う前に何とか治りました。セーフ。)

私の予想では、アルコール臭の化粧水が一番の原因なのでは・・・?と疑っていますが、古い化粧品を使うとお肌が荒れることはあるのだなと理解しました。
どんなに高いお化粧品でも、古くなったら肌の毒になるようです。

劣化のサインは「香り」と「質感」

今回のお話をまとめると、化粧品の使用期限は未開封の場合は3年が目安です。

そして、いつも以上にツンとする香りや質感にちょっと違和感があれば劣化している可能性が高いです。

私は普段、肌が強い方ですが、それでも今回のような状態になりました。
本来であれば自分を美しくしてくれる化粧品ですが、古くなると自分の価値を下げるものになるので気をつけましょう。下手したら、取り返しのつかない肌になる可能性もあります。

処分することは、もったいない気持ちが働きますが、私の教訓を見て、古い化粧品による肌荒れが防げた方が一人でも増えたら嬉しいです。

古い化粧品の正しい処分方法

次は、古くなった化粧品の捨て方をお伝えします。

古くなった化粧品は、中身と容器を分けて捨てます。

中身は新聞紙や要らないタオル(布)にしみ込ませて、可燃ごみへ。
ボトルは、ガラスなら資源ごみ、プラマークがあるならプラスチックごみ、プラマーク無しなら可燃ごみに出しましょう。

中身の化粧品を出すときは、破けないよう袋を2重に重ねて、その中に布や新聞紙を入れてから液体を出すのがおすすめ。
細い口から液体を出していると時間が掛かってしまうので、中フタは外すと捨てるのがラクです。

期限切れの化粧品を増やさないコツ

最後に、期限切れの化粧品を増やさないコツをお伝えして終わりにしたいと思います。

期限切れの化粧品が増えやすいのは

  • 頂き物
  • 旅行中に買ってしまった
  • ストックを多く持ちすぎている

のパターンが多いです。

頂き物だったり、買ったけれど使っていないなら、メルカリに出す方法があります。
他にも、出品が面倒であれば、ブックオフなどのリサイクルショップで引き取ってもらえる場合があるので、活用するのも手です。

ストックが多すぎる場合は、化粧品の開封日をマスキングテープに書いて、ボトルに貼ってみて。
何日で使い切るのかが可視化できるので、自宅に何本ストックがあれば良いのかが分かりますよ。

おへやアレンジメントのサービス

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整理収納アドバイザー1級とインテリアコーディネーターの資格を持つプロがご自宅のお片付けを行います。