「片付けたいのに、どうしてもやる気が出ない・・・」
そんな日ってありませんか?

私自身、部屋を片付けようと思っても、なかなか手が動かず、散らかった部屋を見ては自己嫌悪。
「どうして自分ってこんなにダメなんだろう」と、心まで疲れてしまうことがありました。

だけどある日、「まずはたった1つだけやってみよう」と思い、小さな行動を始めました。
それが、心にも部屋にも、少しずついい変化をくれました。

この記事では、片付けができなかった私が、最初にやった“たった1つのこと”と、
そこから感じたメンタルの変化についてお話しします。

「気持ちが乗らなくて、どうしても片付けられない」
そんなときに、心が少し軽くなるきっかけになれたら嬉しいです。

このコラムを書いた人
成島理紗
  • 一人暮らし女子のお片付け専門家
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
  • 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
  • 趣味は収納グッズの情報収集と旅行

片付けられない日は「心が疲れてるサイン」かもしれない

「やらなきゃ…」がプレッシャーになる

私が運営する一人暮らし専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」。
このサービスに申込みいただく方に多いお悩みが、頭の中では「片付けをやらなきゃ・・・」と思っているけれど、中々行動に移せないというもの。

そうなると、

  • お部屋にいるとイライラする
  • 居心地が悪く感じて外に行きたくなる
  • お部屋にいても疲れが取れない

といった気持ち(症状?)が出てきます。
やらなきゃ・・・という気持ちが、無意識の自分責めている状態を作っているのです。

無理して頑張ろうとするほど、ますます動けなくなる経験ありませんか?

しかし、片付けなくてはいけないことが分かっていても、動けないのが人の心理です。

片付けそのものは、正直な所、やらなくても自分が困るだけで人に迷惑を掛けることも無いので、後回しになりがち。

とはいえ、このままの状態で良いのかな、と思う方も多いはずです。
私自身も、今はお片付けを仕事にしていますが、一人暮らしを始めたばかりのころは、きれいな住環境で過ごしたい理想があるのに、それが叶わずにイライラした日々を送っていました。

次の項目では、そんな自分がどうやって片付けのやる気を出したのかをお伝えしていきます。

私が実践した、最初の“たった1つのこと”

シンクの掃除だけをやってみた

私の場合は【シンクのお掃除】が突破口でした。
シンクはお部屋のように広くないので、すぐに達成感が得られます。

やり方は、本当にシンプルで、シンクの中をスッキリさせて、お掃除をするだけ。

  • 飲みかけのペットボトルをすすいで袋にまとめる
  • 水切りかごに置きっぱなしの食器を片づける
  • シンクと排水溝を洗う

たったそれだけですが、シンクが綺麗になると、ついでにカウンターの上までお片付けを頑張ろう、と思えるようになりました。

そこから、シンク掃除のついでに

  • テーブルの上だけついでにお片付けをやってみる
  • ついでに引き出し1つ分だけ断捨離する

など小さい片付けテーマができてきて、ちょっとずつリセットする範囲が広がっていきました。

「これだけやったら今日はOK」にしたことで、自分を責めずに済んだ

お片付けのやる気が出ないとき、実は「ちゃんとやらなきゃ」と完璧を求めすぎていることがあります。

たとえば、「片付けをするなら、時間をしっかり確保して、収納グッズも買い揃えてからやらなきゃ」と思っていませんか?

きれいなお部屋にしたいからこそ、きちんと準備して完璧に片付けたい。そう思うのは自然なことです。
でも、その“ちゃんとやらなきゃ”が、かえって行動のハードルを上げてしまい、やる気を遠ざけてしまうこともあるんです。

その点、シンクの掃除なら特別な準備は不要。
いつも使っているスポンジと洗剤があれば、思い立ったときにすぐ始められます。

「片付け」という大きなプロジェクトではなく、「今日はシンクだけきれいにする」でOKと決めたことで、気持ちがぐっと楽になりました。

完璧じゃなくていい。1アクションが自信につながる

たとえば、いきなり高い山に登るのは難しくても、まずは体力をつけて、低い山から挑戦していけば、いずれ大きな山も越えられるようになりますよね。
片づけもそれと同じで、完璧を目指さなくて大丈夫。大切なのは、「はじめの一歩」を踏み出すこと。
そして、小さなことでも「できた自分」をちゃんと自分で認めてあげることが、やる気につながっていきます。

私は、忙しい日には「シンクだけ掃除できればOK!」というルールを作っています。
それだけでも、「今日はちゃんとシンクをきれいにできた。私、えらい!」と、自分を褒める気持ちが湧いてきて、少しずつ自信にもつながっていくんです。

片付けがメンタルに与える2つの良い影響

シンクのお掃除から、お片付けのやる気スイッチが入り、きれいなお部屋を作ることができたのですが、片付けたその後のメンタルについてお話していきます。

①「視界のノイズ」が減ると、思考もクリアに

一番変わったことは、仕事が終わってから家に帰るのが楽しみになったこと。
お部屋が散らかっているときは、家に帰ると疲れるので帰りたくない気持ちが強かったですが、きれいなお部屋に帰ると、ちゃんと疲れが取れるようになりました。

床が見えていて、テーブルの上にも必要最低限の状態。
ごはんもパッと準備できるし、読みたいと溜めていた本とお茶をテーブルに出して、やりたかったことをする時間もしっかり確保できるようになりました。

②「できた」が積み重なると、自己肯定感アップ

ずっと散らかった部屋で過ごすのが当たり前だった私にとって、きれいになったお部屋で過ごす自分は「すごい!」と思えて、自然と自己肯定感が上がっていきました。

その経験から、「私、なんでもできるかもしれない」と思えるようになり、
気づけば会社員を辞めて、フリーランスとして理想の働き方を叶えていたんです。

実は20代の頃、自己肯定感を上げたくて、関連する本をたくさん読んでいた時期もありました。
でも、あの頃よりも、片づけを通して得た実感の方が、ずっと大きな自信につながったと感じています。

小さな習慣を続けるコツと、おすすめアイテム

先ほどはシンクのお掃除でやる気を出す方法をお伝えしましたが、それ以外のやる気アップのコツもお伝えします。

① タイマーを使って「5分だけ」と決める

  • バッグの中を整理
  • ポストに届いたDMを処理 など

おすすめアイテム

スマホのタイマーも良いけれど、こんな感じのおしゃれな砂時計にしてみても可愛い。

② 曜日で“ちょっとだけ片付け”を習慣化

  • 月曜:テーブルの上を整える
  • 水曜:洗面台の掃除
  • ゴミ出しの前日:ゴミをまとめる日にする、など

③香りで気分を切り替えるのも◎

  • レモンやミントなどの爽やかな香りがおすすめ!

おすすめアイテム

まとめ|片付けは「自分を責めるもの」じゃない

あなたが今日できた“たった1つのこと”を、ぜひ褒めてあげてほしい

やる気が出ない日も、自分を責めなくて大丈夫。
できなかったことではなく、「今日できたたった1つのこと」に目を向けてみてください。

部屋を整えることは、自分の心を整えることにもつながります。
完璧じゃなくていい。まずは、小さな“できた”を重ねていきましょう。

おへやアレンジメントのサービス

おへやアレンジメントは一人暮らしの女性専門のお片付け・インテリアコーディネートサービスです。
整理収納アドバイザー1級とインテリアコーディネーターの資格を持つプロがご自宅のお片付けを行います。