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散らかりすぎて、どこから片付けたら良いのか分からない!もうお手上げ!!

そんなとき、皆さんならどうしますか?
自力でお片付けの情報を集めて、自分なりにやり抜く方法を見つけますか?

それとも、家族や片付け上手な友達に手伝ってもらう?
思い切って整理収納アドバイザーなどのプロに依頼する?

今回のコラムでは、整理収納アドバイザーを仕事にしているから私だからこそ分かる「家族・友人・プロにお片付けを頼んだ場合のメリットとデメリット」をお伝えしていきます。

家族にお片付けを頼んだ場合

メリット:自分の性格やライフスタイルを熟知しているので、意思疎通が楽

まずは、家族とお片付けをするメリットについてお伝えしていきます。

家族と片付けをするメリットは、一から説明しなくても自分の状況を理解してもらえること。
他人には言えないけれど、家族には話せる事(身体の調子のことや、自分が苦手としていることなど)を隠さずにそこをカバーしてもらいながらお片付けできるのは家族ならではです。

お片付けを進める際の方向性がうまく合うならば、強力な助っ人になります。

デメリット:関係が近すぎて衝突する

一方で家族とお片付けを際のデメリットは、関係性が近すぎるが故に、思ったことをお互いズバッと言ってしまい喧嘩になってしまうことがとても多いことです。

お片付けを手伝う側からすると、本当は優しく接してあげたいのです。
しかし、今よりも良い暮らしをしてもらいたいと思ってしまい、つい「もっとこうしなよ!」という気持ちが出て喧嘩になってしまうパターンが多いです。

手伝ってもらっている側からすると「そんなに何でも捨てるなんて言わないでよ」と悲しい気持ちになり、そのうち「もう来なくていいから」と固く心を閉ざしてしまうのです。

私も実家の片付けで経験済なのでよーく分かります。
普段私は、お片付けのプロとして仕事をしていますが、実家の片付けをするときは知り合いの整理収納アドバイザーにお願いしようかと思うほど、近い距離感の家族の片付けは何でも言ってしまうため難しいと感じます。

どうしても家族にお願いせざるを得ない場合は、依頼する側もされる側もその日だけはお互いを「社内の隣部署の人」くらいの距離感で接するのがおすすめです。
知り合いだけどへたなこと言わないような、少し緊張感ある関係性の気持ちで接した方がうまくいきます。

友人にお片付けを頼んだ場合

続いて、友人にお片付けを頼んだ場合のメリット・デメリットをお伝えします。

メリット:程よい距離感で客観的な意見をもらえる

普段から相談に乗ってくれたり、傍から見た自分を一番に理解してくれる存在である友人。

そのような友人は、客観的に要らない物を指摘してもらうには適任です。
特にお洋服などで、似合う・似合わないを教えてもらうには良いかもしれません。

デメリット:片付けのスキルが浮き彫りになる

友人とのお片付けの際は、2つのお片付けスキルの差が浮き彫りになり、うまくいかないことがあります。

一つ目は、モノを減らす「整理力」の差。

片付け上手と言われる人たちは、モノを減らすのが得意で、収納するのも得意な人です。
お片付け上手な友人とは大体このパターン。

しかし、お片付けを依頼する側はどうでしょう。
私の経験上ですと、お片付けに苦手意識がある方は、モノを減らすのが苦手な人が多いです。

モノを減らす整理力が異なる2人がお片付けをはじめると
お片づけを手伝う側は「何で使って無いのに取っておくの?」
お片付けを手伝ってもらう側は「なんでも捨てろっていうのね、まだ使えるのに」という感じでズレが生じてしまい、辛くなってきてしまうのです。

二つ目の差は、「お片付けの規模」の差です。

片付け上手なお友達のおうちは、『片付ける』のレベルが違います。
例えばクローゼットを片付けるとしても、基本的には気になる部分を見直す、という感覚でお片付けが完了します。

しかし、お片付けがとても苦手という方の場合は、クローゼットを片付けたいと思ったとしても、クローゼットの前に積んでいるモノをまず避けるところからスタートすることが結構多いです。

つまり、同じクローゼットのお片付けでも規模が異なります。
この認識の違いが実際のお片付けの時に手伝う側の負担になる可能性があります。

ちょっとクローゼットのお片付けというつもりで手伝ったら、クローゼット前のお片付けから始めなきゃいけかったという具合です。

整理収納アドバイザーに頼んだ場合

メリット:散らかった部屋を沢山見てきているので、いろんなアプローチが受けられる

一般の人と比較して、沢山の散らかった部屋を見てきているのでどんなアプローチで片付ければ綺麗になるのか分かります。
また、片付けが苦手なお客様と多く接しているので、何が苦手なのかを見極めて、その負担がなるべく小さくなるようにアプローチします。

例えば

  • モノを捨てるのに罪悪感があるなら、寄付サービスを一緒に見つけて誰かの役に立てるように道筋を作る
  • どんな収納を買ったら良いか分からない場合は、一緒にモノを減らしてから採寸をしてこのグッズをいつ買うかまで提案する

という感じです。

そのため、もう収納する場所が無いと思っていても、新たな視点に気が付き、お片付けが進む方も多くいらっしゃいます。

デメリット:どんな人が来るのか分からない

担当者によって個人差が出ます。

例えて言うならば、スポーツジムのインストラクターさんと一緒です。
皆、研修を受けてインストラクターになっているので知識はしっかり持っていますし、クライアントさんの希望を叶えたいと思う気持ちは同じです。

しかし、褒めて伸ばすタイプなのか、はたまたあえて厳しくして追い込んでくれるのか?は個人の性格の差です。また、プロセスを大切にするのか結果重視なのかによっても同じサービス内で大切にしていることが変わります。

こちらも例え話ですが、月50,000円払うからスリムな身体を作ってください。とトレーナーさんに言っても必ずスリムな身体が手に入るわけではありませんよね。

依頼主が、トレーナーさんから出た宿題や提案をしっかりこなすから、スリムな身体になっていきます。
つまり、依頼主と担当者が力を掛け合わせてこそ、望む価値を創造できる訳です。

収納のプロにお片付けを頼むのも同じです。
きれいな部屋にしたい!という強い気持ちと、それに対するアドバイザーの性格や技術(作戦?)の掛け合わせがうまく支えあってこそ理想に近づいていきます。

そのため、プロにお片付けを頼むのであれば、ブログやプロフィールを確認して人柄を見て、厳しい人ではないか?など自分の性格に合いそうか確認してみたり、ビフォーアフター事例(+片付けに掛かった時間)を見て自分のお部屋の散らかりだと何か月掛かるか?など想像しておくことも大事です。

そうすれば、どのような担当者が来るのか分からないデメリットもワクワクした気持ちに変わっていきます。

まとめ

今回のコラムでは。家族・友人・プロの3者にお片付けを頼む際のメリット・デメリットをご紹介しました。

記事の中でもお伝えした通り、それぞれ、メリット・デメリットがあるため、大切な事は事前にそれぞれ特長があるという事を認識することです。

そして場合によっては友達ではなくプロに頼むなど、自分の性格やお部屋の状況に合わせた選択をすることで、お片付けがスムーズに進みます。

せっかく手伝ってもらうならお互い気持ちよく進んだほうがお片付けもうまくいきますので、今回ご紹介したメリット・デメリットを参考に自分にとって一番良い方法でお片付けを進めてみてください。