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お客さまと一緒に片付けをしていると、今まで順調にモノを減らせていたのに、ふと手が止まる瞬間があります。


それは、「頂き物」を見つけたとき。
この「頂き物」が、お片付けを妨げるハードルになっていることがあります。

例えば・・・

  • 趣味じゃなかったから使っていないけれど、捨てたら悪いなと思ってしまう
  • 家に遊びに来た時に聞かれそうで捨てられない

などです。

頂き物は基本的に頂いた時点(気持ちを受け取ったら)お役目が終わっています。
ただ、何となく手放したら申し訳ない気持ちになって、気が付いたら数年間・・・なんてこともお見受けすることが多いです。

先日お片付けをしていたときも、頂き物で、クローゼットがパンパンになってしまったお家を拝見しました。

頂き物は、ありがたいけれど、収納スペースはどうしてもキャパが決まっています。
何かを手放さないと、理想のすっきりとした暮らしに近づけないこともあります。

今回のコラムでは、手放しにくい「頂き物」をどうしたら良いか、をお伝えしていきます。

このコラムを書いた人
成島理紗
  • 一人暮らし女子のお片付け専門家
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 天馬株式会社オフィシャルアンバサダー
  • 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
  • 趣味は収納グッズの情報収集と旅行

自分の中での大切さを数値化して見てみる

頂き物が出てきたら、自分の中でどれだけ大切なモノなのかを数字で考えます。


具体的には

  • 無くても大丈夫なもの(持っていることを忘れていた)を「0点」
  • 自分の趣味じゃないけれど、まだ使えそうなものを「5点」
  • 絶対に取っておく必要があるもの・捨てたくない!と心から思えるものを「10点」

という感じで、頂き物に数字を付けてみます。
そうすると、全て必要だと思っていた物の中でも優先順位があることに気が付きます。

疎遠になってしまった人からの頂き物や
旬が過ぎている物は手放しやすくなっている場合もあります。

まずは、「0点」の状態の物を手放していきましょう。

消耗品なのか、永久に残る品なのかを確認しよう

次は、「5点」の頂き物を考えていきます。

まだ使える頂き物のは、おおまかに2種類あります。

1つは消耗品。
もう1つは永久に残る品です。

消耗品は「手放しても良いと思える期限」を設ける

消耗品は下記の期間で手放すことを検討してみましょう。

  • 食品(賞味期限あり)
    賞味期限が過ぎたら手放す
  • 食品(賞味期限がなさそうな岩塩や焼酎など)
    風味や状態を考慮し、いただいてから1年経ったら手放す
  • 石鹸やコスメ系
    当初の香りや性能を考え、3年以上経ってしまったら手放す
  • タオル系
    使っていないタオルは、カビや劣化が生じる
    使わない期間が長くなるほど、生地が硬くなることもあるため
    3年経っていたら掃除用にして消費する
  • 文具
    3年が使用期限と考えて、寄付したり、手放す

自分が気に入った頂き物だったら、もう既に消費済みのはずです。

捨てるに忍びないものであれば、寄付することも検討してみましょう。

こんなサービスもありますよ!

https://world–gift.com/buppin.html

永久に残る品の場合

食器や置物など、永遠に残る品の場合は
自分が使いたいのかどうか、で判断します。

自分が使いたいのであれば、取っておいてOKです。

ただし、使えるけれど、自分の好みでないならば、この先も一生使うことはありません。
使わない物をしまい込むのは、その場所に捨てているのと同じこと。と昔読んだ本に書いてありました。
それならば、寄付したりリサイクルする方がお互い気持ちが良いです。

どうしても「捨てること」に罪悪感があるならばこんな方法があります。

  • 1回だけ使ってみる(飾ってみる)
  • 写真を撮ってからさようならをする

笑顔でありがとう!を伝えれば、贈り物の交渉は成立しています。

プレゼントしてくれた相手の方も、差し上げた方の重荷になっていたら辛いはず。
相手が選んでくれた時間や思いを受け取って手放しましょう。

まとめ

頂き物はなかなか手放しづらいですが、頂いた気持ちを大切にしながら手放す事もできるんです。

頂いたものが実はもらった人の負担になっていた。なんてことは差し上げた方も望んでいないはず。

手放す事が頂いた相手の気持ちに寄り添う事にもつながることありますので、思い切っておうちのなかの頂き物を見直してみてはいかがでしょうか。