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今回のコラムでは、私がお客様のご自宅のお片付けをしているときに気づいたお片付けしてもうまくいかない時あるあるを4つご紹介します。
自分の部屋を綺麗にしようと思い片付けを始めたけれど、上手くいかない!
このような声をお客様からよくお伺いします。
お片付けが上手くいかないというのは、具体的に
- リバウンドしてしまう
- 片付けてもゴールに中々辿り着かない
という状況を指します。
苦手なことをすぐに克服するのは難しいですが、自分にはこういった傾向があるという事を知っておくだけで「だったらこうしてみよう!」と別の角度からのアプローチを考えるきっかけにもなります。
今年こそはきれいなお部屋にしたい!
という方はぜひ最後まで読んでみて下さいね。
片付かない時あるあるその①
片付かない時あるあるの一つ目は「またすぐに使うから、という理由で置きっぱなしにする」です。
具体的にはまたすぐ使うからというものを手元(テーブルやカウンターの上)に出しっぱなしにして、それが積み重なってしまうパターンです。
ハサミや届いたクーポンなど、近いうちにすぐ使うから~という理由で出しっぱなしにしてしまうと、いつしかモノの山になります。
不思議なことに、モノはモノを引き寄せます。
洗濯物がどんどんたまるのと同じ原理で、なぜか1か所にモノ溜まりができるとそこを中心に、モノが層を作って散らかったお部屋が出来てしまいます。
この場合、すぐ使うと分かっているものでも、できれば「定位置」に戻すのが理想。
そうすることで、本当に必要になったときに取り出す時間が短縮されて、結果探し物をする時間が減り、モノ溜まりの大元ができなくなります。
片付かない時あるあるその②
次によくお見掛けする片付かない時あるあるは「自分の持ち物の量が自分の記憶を上回ってしまう」です。
1年間使っていない物は基本的に手放し対象と言われていますが、それ以前に、こんなの持ってたな~と存在を一瞬でも忘れてしまっていたものも、実は手放し対象です。
というのも、存在すら忘れていた物は、まだ使えるかもしれませんが、
まだ使えるモノ=自分が使いたいモノでは無いからです。
基本的にモノを捨てられない方に多いのが、まだ使えるという理由で取っておくパターンです。
その通りで、まだ使える!といった勿体ない気持ちはとてもよく分かります。
ただ、そういったものの一つ一つの積み重ねが家の収納スペースを奪っています。
まだ使える、という思考になってしまう場合は、「いつから使ってない??」と自分に聞いてみましょう。
そうすると、意外と1年以上使っていない物が沢山出てくると思います。
だからといってすぐ「手放す」ということでは無くて、普段の生活で使っている物って、実は自分が持っている全ての持ち物の中のほんの数パーセントなんだ、ということに気が付いてもらいたいのです。
手放すのが勿体ないならば、職場でもらってくれる人がいないかちょっと持っていってみたり、寄付サービスを利用して、誰かのために循環させるのも一つの手です。
片付かない時あるあるその③
3つ目のあるあるは「使ったものを元に戻す過程で記憶から消える」です。
モノが迷子になるときに多いのがこのパターンです。
元に戻そうとして、そのモノを手に持っている途中で他の事を考えて記憶にないうちに別の場所にポイとおいてしまうパターン。
私も小学生の頃、このパターンの常習犯で、さっきまで机の上に置いていた教科書が目の前から消えて、何で!?となっていました。今考えるとこのパターンです。
こんな感じでモノが神隠しにあってしまう方は、頭の中が大忙しなんです。
同じタイミングの中で頭の中に複数の考えがポンポン浮かんでしまっていて、例えば、ハサミを取りに行こうとしたのに、明日の記憶がポンと出てきて、そういえば予定どうなってたっけ?服どれで行こう?クローゼットそういえば散らかってたな~。あ、そいえば洗剤の在庫あったっけ?というように思考があちらこちらに移動してしまいます。
この場合は、頭の中の思考項目が多い分、持ち物の分母を減らすことに重点を置くことが大切です。
なぜかというと、無意識のうちに他の場所にポイっと置いてしまっても、お部屋にあるモノの分母が少なければどんなに乱雑に置いても「見えるから」です。
スマホを無くしやすい方は一度想像してみて欲しいのですが、散らかったデスクの上にポイとスマホを置いたら本や紙類に埋もれて完全に見えなくなってしまいますが、何も置いていないデスクの上にポイとする分であれば同じポイでも見つけやすくなりませんか?
まずは、モノの分母を減らすことに注力しましょう。
片付かない時あるあるその④
最後のあるあるが「丁寧過ぎて前に中々進めない」です。
結構、このパターンの方多いかもしれません。
お片付けをしてみようと思って、まず「考えてしまう」性格の方がこれにあたります。
本を読んだり、情報収集をしてから片付けよう。
そうしていくうちに「どれがいい考えなのかを考える」時間になり動けなくなって、挙句の果てにどうしたら良いかが分からず結局何も変われず自己嫌悪に陥るパターンです。
この場合は、まず使っていない物から手放すことをスタートしましょう。
キレイに収納したいからと、先に収納グッズを買うのはNGです。
入れたい物と先に買ってしまった収納サイズが合わないと、またモノ(使わない収納グッズ)を増やす原因になってしまうからです。
お片付けで一番大事なのは、正しい収納を買う事では無く、ちょっと大変でもモノを手放すことです。
お片付け本で100個収納の知識を得るよりも、一つのモノを手放す方が、また買わないようにしなきゃ・・・とか似たようなものを持っていたんだな~、など多くの学びがあります。
そして、このパターンの方に多いのが「○○しないように」という思考です。
例えば、「モノを捨てて、損しないように」といった感じです。
片付けに限らず、「嫌われないように」「こういう人だと思われないように」といったように、「○○しないように思考」で普段の暮らしが慎重になりすぎて、中々物事が前に進みにくく感じられることもあるかもしれません。
これが決して悪いのでは無くて、「○○しないように」という考え方を、「○○するようには?」という風に肯定+自分に投げかけるような言い方に変えてみてもらいたいのです。
例えば、部屋が狭くならないように(○○しないように)という場合なら→空間が広くなるようには?(○○するようには?)
という視点に切り替えた方が無駄なモノが見えてきます。
いつも同じ服を着てると思われたくない(○○しないように)という場合なら→いつも素敵な着こなしをするためには?(○○するようには?)
という視点で考えたほうが、持っている服をまんべんなく可視化できるように収納しようという視点になります。
自分に持っていない何かを、モノを買うことで埋めるのでは無くて、今自分が持っているモノで自分自身を満たす術を学ぶのもお片付けの醍醐味だと思っています。
これが極まると他人と比べない人生や、どんな環境に居ても安定した気持ちでいられる自分になっていきます。
まとめ
今回のコラムでは、片付かないあるあるを4つお伝えしました。
みなさんは当てはまる部分はありましたか?
最後の項目は、ちょっと深い話になってしまいましたが・・・。
片付かない理由は、本当に人それぞれで、100人いたら100通りあります。
それが短所では無く、自分の特性なんだ~と前向きにとらえてどう共存するかも大切な部分です。
一人では中々お部屋に向き合えなかったり、忙しくてお片付けの時間が取れない方は、是非私と一緒にお片付けをしましょう。