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「片付けを自分なりに頑張ってみたのに、お部屋が落ち着かない気がする・・・」
先日、一人暮らしのお客様のお家でお片付けをした際に、そのようなお悩みを伺いました。
頑張って片付けたのに、なんだかしっくりこないのには3つの共通点があります。
今回のコラムでは、片付けているのに、お部屋がきれいに見えないときに陥りがちな3つの原因についてお伝えします。
落ち着かない原因①
視線の高さに圧迫感を感じる物がある
突然ですが、ホテルの素敵なお部屋に入った時、みなさんはどこに視線がいきますか?
おそらく、最初に目に入るのは、窓のお外の海や夜景だったり、室内のおしゃれなインテリアだと思います。
理想的とされる素敵なお部屋には、だいたい目線の高さに素敵な風景があったり、アートや飾りなどが置いてあります。
しかし、落ち着かないお部屋の場合は
- 目線の高さに書類や本などの圧迫感のある物が置いてある
- 窓の前に家具がある、といった場合が多いです。
目線の高さに、視界を遮るものがあると、お部屋の「抜け感」が無くなってしまい、空間が狭く見えるだけでなく、落ち着かない空間の原因になります。
お部屋を見渡した時に、目線の高さに圧迫感や存在感を与えている物は別の場所に移動して、抜け感を意識してみましょう。
落ち着かない原因②
8割収納になっていない
収納を頑張った人にありがちな落とし穴が、棚をフル活用してモノがぎっしり詰まっていることです。
物がぎっしり詰まった空間は、例えて言うなら満員電車です。
乗れてはいるけれど、ぎゅうぎゅうで息がしづらい。そんな空間が収納内で起こっています。
すっきり暮らしているお家の収納の共通点は、全ての空間に2割~3割の余白があります。
意識して2~3割の空間があいて、空間に余白が出来ると暮らしはどんどん整います。
例えば、
- クローゼットのパイプに余白があると、ハンガーが左右に動かせて、服が掛けやすくなる
- 引き出の中に余白があると、モノが挟まらないので入れた物を大切に扱うことができる
- 本棚に余白があると、読んだ本を戻しやすくなる
- 部屋に余白ができると家具の圧迫感が無く、深呼吸できる開放感が出る
余白が自分の中のゆとりを作ってくれて、心落ち着く空間になります。
いちばん大切なことは、きれいにきっちり入れることよりも、余白を作ることです。
落ち着かない原因③
色数が多すぎる
物を減らしたけれど、まだ空間がごちゃごちゃして見える・・・。
そんなときに見直したいのが、色数です。
同じ空間の中に沢山の色が混ざると、ちかちかして心が落ち着かなくなります。
インテリアのセオリーでは、空間の中は3色でまとめることが多いです。
本の背表紙や、雑誌、掃除グッズ、ティッシュの箱などの生活用品は特に目立ちやすいカラーになってしまい色数が増えやすいです。
カバーを掛けたり、ボックスを活用して隠す収納にしたり、生活用品は詰め替えることで簡単に色数を減らすことができます。
ティッシュボックスは、無印良品のアクリルボックスに入れ替えたり、洗剤の容器は可愛くて捨てられなかったボトルを再利用したり。
少しの工夫で色数を減らして、落ち着かない部屋から脱出しましょう。
まとめ
お片付けをする目的は様々かと思いますが、お家をいちばんの心休まるスポットにしたいと思う方は多いと思います。
これ以上、減らす物が無い!と思ったときに今回ご紹介した3つのポイントを使って、更にお部屋の改善を進めてみて下さいね。