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お片付けが終わると、今度こそリバウンドしないように頑張ろう!と思いますよね。
しかし、これからキレイなお部屋をキープするぞ!と思っていたにも関わらず、数日後にリバウンドしてしまった、というお悩みを抱える一人暮らしの女性を数多く見てきました。

私も、元々お片付けができなかったので、せっかく片付けたのに、どうしてまた散らかるんだろう?と不思議でたまりませんでした。
しかし、お片付けの仕事を始めてから、リバウンドしてしまうお部屋にとある「共通点」があることに気が付きました。

このコラムを書いた人
成島理紗
  • 一人暮らし女子のお片付け専門家
  • 整理収納アドバイザー1級・インテリアコーディネーター
  • 一人暮らし女性専門お片付けサービス「おへやアレンジメント」代表
  • KADOKAWA出版「ひとり暮らしかんぺきBOOK」の監修
  • 一人暮らし女性宅の訪問件数は500件超
  • 趣味は収納グッズの情報収集と旅行

片付けリバウンドの分かれ道は、入ってきたモノの仕分けができているか?です

お部屋がリバウンドするかどうかの分かれ道。

それは・・・

お片付け後に新しく家の中に入ってきたモノの処理・収納ができているかどうか、でした。

具体的には、

  • 新しく届いた郵便物
  • お出かけ先で気分が上がって購入してしまったグッズ
  • シーズンが変わって新しく買い足した
  • 安くてまとめ買いしてしまった日用品

などが「お片付け後に新しく家の中に入ってきたモノ」に当てはまります。
これらのモノが、処理・収納できているかでお部屋のこれからが変わってしまいます。

お片付けで一度モノを減らす作業をしても、普段の暮らしの中には沢山の誘惑があり、必ず物は増えていきます。

今回のコラムでは、一人暮らしの女性が一度片付けたあとにリバウンドしないための方法として「モノとの向き合い方」のポイントを3つお伝えしていきます。

もちろん一人暮らしの女性以外の方にも当てはまる事が多々ありますので、ぜひ最後までご覧ください。

リバウンドしないための3つのポイント

届いたモノはすぐに開けて、お部屋に老廃物を溜めない

1つ目のポイントは届いたモノはすぐに開けて、お部屋に老廃物を溜めないです。

まず、リバウンドしないためには、不要なモノを溜めない工夫が大切です。

家に溜まりやすいモノの代表としてはこちらの2点です。

  • 郵便物
  • 未開封の商品

これらのモノは、そのまま封を開けずにとりあえず置いた状態にしてしまうと、テーブルの上やソファの上にモノ溜まりができてしまいます。
そして、気が付いたときには、手が付けられない状況になってしまうのです。

お部屋を身体の状態で例えたら、封の開いていない郵便物や未開封の商品は「老廃物」と似ている状態です。
開封して、排出するといった流れに乗せないと、家の中の浮腫みと化していきます。

ですので、下記の方法でモノを溜めないようにしましょう。

郵便物の対処方法

  • すぐに開ける
  • クーポンや自治体の検診などの予約など、期限があるものはスマホのカレンダーに期日を入力し使い切るように心がける
    期日が来たものは捨てる
  • 支払いなど必ず手続きが必要なモノは玄関にマグネットで貼り付けて、常に視界に入れるようにして強制的に処理する

未開封の商品の対処方法

  • すぐに開ける。
  • モノの住所に沿って同じ場所に置く
  • お洋服や靴下などタグはすぐに切って、すぐにクローゼットにしまいスタンバイ状態にする

多少面倒でも、袋を開けてそのままの状態にしないことが散らからないコツとなります。

特に、Tシャツやお洋服は買った状態でそのまま放置してしまうと、気が付いたらシーズンが切れてしまっていた…ということも多くお見受けするので、買ったらすぐに使えるようにしておく事が大切です。

ほんの一手間が、明日の自分の快適とお部屋のリバウンド防止に繋がります。

持ち物の最大量を決める

2つ目のポイントは、持ち物の量についてです。
先ほどお伝えした通り、お片付けでモノを減らしたとしても、家の中には次々とモノが入ってきます。

そのときに、隙間があれば、新しく増えたモノを収納することができます。
逆に言えば、モノを入れるための隙間が無いと、詰込み型の収納になってしまい、それが雪崩になり、プチストレスが積み重なって、床置きや出しっぱなしといった現象に繋がってしまいます。

これが、皆さんご存知のリバウンドです。

それを防ぐために実践していただきたいのが「持ち物の最大量を決める事」です。

最大量はお家によってそれぞれですが、具体的には下記の5つの項目の最大量を決めていくと散らかりにくくなります。

  1. 食材や食器のストック
  2. 日用品のストック
  3. 想い出の品
  4. コレクションしているグッズ
  5. お洋服

最大量は、これ以上多くなったら新しいものを買わずに、消費する。といった量です。

具体的に私のお部屋での実例を紹介します。

食材や食器のストック

食材や食器に関しては、引き出しに1段分に納まる分だけを持つようにしています。
この引き出しに食材や食器が集結している、と分かるとお家の収納のあちらこちらを開けなくて済むので、プチストレスも無くなります。

日用品のストック

日用品のストックは、様々なバリエーションがありますが、例えばトイレットペーパーは、トイレ収納に納まる分だけ、という風に最大量を決めています。

このスペースには最大16ロールが入るので、残り4ロールになったら新しくストックを買います。
ティッシュ系のストックはかさばることが多いので、なるべく自宅のスペースを奪わず、でも緊急時にはしっかりストックが保てるように調整しています。

想い出の品

思い出の品は、一箱分だけ残します。
想い出の品を減らしても、記憶は減らないので、これから増える思い出が綺麗に収納できるよう、隙間を作ります。

コレクションしているグッズ

コレクションしているグッズを減らすのは至難の業です。
自分の心の栄養になるものに関しては、これから増えても受け入れられるように、他の持ちもので減らしても良いと思えるものとバランスをとりながら、引き出し2つ分やボックス一つ分までにする、といったように最大量を決めておくのがおすすめです。

お洋服

お洋服は、トップスとボトムスについてそれぞれ引き出し1段ずつを最大量としています。
私はお洋服を「畳む」派ですが、「掛ける」派の方は予めハンガーの本数を決めておきそれ以上のお洋服は掛けない、といったルールにするとお洋服が増えにくくなります。

家に入ってくるものを解約する

3つ目のポイントは、必要以上に家の中にモノを入れないようにすることです。

具体的には

  • DM
  • 雑誌の定期購読
  • サブスクのサプリメント
  • 安くて思わずまとめ買いすること

などがあります。

この数年間で、在宅ワークになったり海外旅行に気軽に行けなくなったり、4~5年前の自分と比較をしたときに、自分の人生観・価値観で変化が起きた部分もあると思います。

そうなったときに、常に自分の中ではその環境に合うようにアップデートが行われています。

つまり、今まで当たり前に届いていたDMや雑誌の定期購読、サブスクで届くサプリメントも、よくよく考えてみると「今の自分」のライフスタイルには不要な物になっている場合があります。

定期的に届くものは、保管をするために大きなスペースを持たなければなりませんし、頼んだモノだけが届けばいいのですが、それを梱包していた緩衝材や段ボール、宛名の個人情報、同封されたチラシ・クーポンなど、その処理にさらに時間が掛かっていきます。

本来であれば、お部屋でヨガをしたり、お茶を飲みながら勉強をしたりしたかったはずなのに、段ボールの開封や望んでもいないチラシに気を取られる。個人情報を細かくびりびりびして捨てる。緩衝材もフリマアプリに使えるから取っておこうかな?とまた収納にぎゅうぎゅう押し込む。そんなことで時間を取られているのは非常にもったいないですし、貴重な収納スペースが侵食されてリバウンドの原因になります。

お安く買えるからといって、まとめ買いするのもNGです。

使い切るまで、それをストックしておくスペースが必要になります。
その分で掛かる家賃を比較した時に、どちらがお得か?
もし、それを購入した後に、更に良い製品に出会ってしまったら、消耗するまで損な気持ちで使い続けることにもなります。

お部屋のリバウンドに気を付けることは、自分自身の時間資産を守ることにも繋がっていくのです。

まとめ

今回のコラムでは、お片付け後にリバウンドしないためのポイントとして「モノを増やさないようにするポイント」をお伝えしました。

一人暮らしの女性の場合、家の中にあるものは全て自分がコントロールできるものです。(ご家族と暮らしていると家族のものはコントロールできないという意味で)

新しくモノが家に入ってきたら、すぐ開ける・持ち物の量を決める・家に入ってくるものを解約する、を実践してみて下さい。